吉高由里子、初のラブコメ「婚前特急」でコメディエンヌに開眼
2011年4月1日 13:05

[映画.com ニュース] 吉高由里子主演、auのドラマ配信サービス「LISMO ドラマ」にて主人公の17歳時、21歳時のエピソードが先行配信された人気シリーズを、オリジナル劇場版として映画化したラブコメディ「婚前特急」(前田弘二監督)が4月1日から公開される。「蛇にピアス」(2008)から約3年ぶりに映画主演を務めた吉高に話を聞いた。
5人の恋人を持ち、全員を査定して理想の結婚相手を選ぶ24歳のOL・チエを演じる。小悪魔的とも言えるヒロイン像については、「勢いのあるいい作品だと思ったんですけど、この役が好きか嫌いかと聞かれたら嫌いです。なんだか人を雑に扱ってるような気がして」ときっぱり答える。
しかし嫌いな役と言いつつも、計算高さと幸せな結婚にあこがれる乙女心を併せ持ち、男たちを振り回しながら、自らも振り回されてしまう……という役どころを吉高はテンポ良くコミカルに演じている。「テンション上げていくのが大変でしたが、ラブコメディを初めてやってみて試写室で笑ってくれる人をみたら見たら、なんだかうれしくなっちゃって。もっとコメディ要素が強い作品にも挑戦してみたいと思い始めたのは、この作品が変えてくれたものだと思います。人が笑ってくれるって、こんなにうれしいことなんだなって思いました」とコメディエンヌに開眼した様子だ。
主人公と同世代の女性として吉高自身の恋愛、結婚観を尋ねると「お互い平等な立ち位置で、物事を言いたいですね。年上でも年下でも尊敬っていう部分は必要だと思うし、だけど対等な目線でお互い話ができる人じゃないと一緒にいられないと思う」という。さらに、「理想は振り子みたいな関係性。お互い常に何かに触れて揺れていて、その振り子が気づいたら一緒の方向で、一緒の揺れ幅で揺れていたりするとすごく気持ちよくいい関係性でいられると思うんです」と理想を明かす。
新人時代に、体当たりの演技で話題をさらった「蛇にピアス」での主演、そしてその後も映画出演、連続ドラマの主演を務めるなど、演技派女優としてのキャリアを着実に築いてきた。本作については「自分が一応座長ということで、監督がこぎ出した船を、みんなで一生懸命にこいでいたと思います。難しい役だったんで、すごくへこんだり、いやになったりもしましたが、スタッフさんの笑顔を見たら、めげている自分はあかんなって思いました。お尻も叩かれた気分にもなりましたし、励まされました」と主演女優としての自覚を語る。
天職は女優? と問われると「全然です。今も職業欄のところに自由業って震えた字で書いています(笑)」と冗談めかしながらも、女優業の醍醐味について「完成に向けてみんなで行進することが楽しい」と話す。
「役者っていう仕事は人間にしかない、本能以外の感情、言葉とか表情とか、気持ちをさらけ出す職業。それって、動物にはできないことであって、人間として生まれてきてぜいたくな職業に就いたわけで、だからがむしゃらに人を感じるしかない。女優としてどう頑張っていきたいかって聞かれたら人を表現する、人を感じることに尽力しますとしか言えないですね」と真しに語った。
共演は、加瀬亮、SAKEROCKの浜野謙太、杏、榎木孝明ら。4月1日からテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。
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