【第83回アカデミー賞】「ザ・ファイター」メリッサ・レオが悲願の助演女優賞
2011年2月28日 10:58

[映画.com ニュース] 第83回アカデミー賞の授賞式が2月27日(日本時間28日)、米カリフォルニア州ロサンゼルスのハリウッド・コダックシアターで行われ、「ザ・ファイター」(3月26日公開)のメリッサ・レオが助演女優賞を受賞した。
デビッド・O・ラッセル監督が、プロボクサーのミッキー・ウォードと、異父兄ディッキー・エクランドのきずなを描いた実録ドラマ。ディッキー(クリスチャン・べール)は、町の期待を背負う天才ボクサーだったが、短気で怠惰な性格から生活が破綻し、薬物に溺れて監獄送りになる。同じボクサーのミッキー(マーク・ウォールバーグ)は、兄とは正反対の地道な性格で、母アリス(レオ)から言われるまま試合を重ねるが、なかなか勝つことができない。恋人シャーリーン(エイミー・アダムス)の支えにより、次第に連勝し始めたミッキーが、ついに世界タイトルマッチの切符を手に入れたころ、兄ディッキーが出所する。
レオは、2008年の「フローズン・リバー」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。「ザ・ファイター」では、奔放で勝気な母親役を演じ、ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、全米俳優組合賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞など、各映画賞の助演女優賞を軒並み制して、アカデミー賞助演女優賞の筆頭候補と目されていた。
しかし、初のオスカー獲得に向け勇み足になったレオが、2月上旬にバラエティ誌やハリウッド・レポーター誌といった業界紙に露骨なPR広告を掲載。これにより受賞の危機が取り沙汰されたが、このほど悲願のオスカー像を手中に収めた。
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