ショパンの名手・横山幸雄、18時間コンサートでギネス記録更新に挑戦
2011年2月22日 19:37

[映画.com ニュース] ポーランドが生んだ天才作曲家フレデリック・ショパンの生誕200年を記念し製作された映画「ショパン 愛と哀しみの旋律」の特別試写会が2月22日、東京・千代田区の一ツ橋ホールで行われ、日本人で唯一、同作のピアノ演奏を手がけた人気ピアニスト横山幸雄が出席した。
数々の名曲を残し“ピアノの詩人”と称えられるショパンの激動の半生と、女流作家ジョルジュ・サンドとの愛を描く伝記映画。帝政ロシアの圧制にあえぐ祖国ポーランドを離れ、仏パリへとたどり着くショパンは、才能が認められない挫折のなか、恋多き女として知られる作家サンドと出会い、たちまち恋に落ちる。
横山氏は1990年にパリ国立高等音楽院を卒業後、同年秋に開催されたショパン国際コンクールに当時、日本人歴代最年少での入賞を果たす。以後、ショパン随一の名手として演奏活動やCDリリースを重ね、昨年5月には、約16時間をかけてショパン・ピアノソロ全166曲を暗譜演奏し、ギネス世界記録の認定を受けた。同作では世界的チェリストのヨーヨー・マ、ポーランド人ピアニストのヤーヌシュ・オレイニチャク(「戦場のピアニスト」)と競演を果たし、名曲の数々を奏でている。
ショパンの魅力は、「ベートーベンやワーグナーといったスケール感のある作風とは違い、まるで自分の耳元でささやかれているような親密さがある。タイトルにもある“哀しみ”の部分も人の心に訴えかけるのでは」。サンドとの愛憎も影響を与えているといい「平穏無事で楽しいだけの生活では、平凡なものしか生まれないのかもしれません」と分析した。
この日はメガホンをとったイェジ・アントチャク監督から「横山さんを起用したのは、彼が天才だから。作品にショパンの魂を吹き込んでくれた」と記された手紙が届き、「僕も光栄」と恐縮しきり。今年5月には、ショパンの全166曲に加えて、死後に発見された楽曲など46曲を追加演奏するコンサートを実施。「この映画とあわせて楽しんでもらえれば、よりショパンを感じていただけるはず。朝8時にスタートし、日付が変わって夜2時に終わる予定です」と自身のギネス記録更新に意気込んでいた。
「ショパン 愛と哀しみの旋律」は3月5日から全国で公開。
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