岸田國士「紙風船」、東京藝大生が仲村&緒川主演で短編映画化
2011年2月4日 06:16
同作は、岸田の短編戯曲を原作とした4話からなるオムニバス映画。同大学院映像学科の学生が企画開発、脚本執筆、キャスティング、撮影、配給まですべての製作工程を担ったプロジェクトだ。原作の時代設定を現代に移し、神奈川・鎌倉、江ノ島の美しい情景を舞台に傑作戯曲の映像化に挑戦した。
オムニバスの1編「紙風船」は、退屈な日曜日を持て余した夫婦が、“ごっこ遊び”で鎌倉へ小旅行に出かけるが、夫のある行動によって現実に戻ってくるというストーリー。仲村と緒川たまきを主演に据え、黒沢清、北野武らに師事した秋野翔一監督がメガホンをとった。
ほか3作品は、幼なじみの淡い恋愛を描く「あの星はいつ現はれるか」(廣原暁監督)、不運な男ふたりのロードムービー「命を弄ぶ男ふたり」(眞田康平監督)、セレブ家族が巻き起こすコメディ「秘密の代償」(吉川諒監督)。大後寿々花、森岡龍、光石研、富田靖子、水橋研二、佐津川愛美ら豪華俳優陣が出演している。
「紙風船」は、3月26日から公開。