満島ひかり、幻の主演作「Make the Last Wish」が一夜限定解禁
2011年1月22日 14:22

[映画.com ニュース] 園子温監督が1月21日、最新作「冷たい熱帯魚」の公開を記念し、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開催された「園子温むきだし特集」のトークショーに出席。この日、一夜限りの“解禁”となった満島ひかり主演の未公開作「Make the Last Wish」の舞台裏を語った。
ウェブの動画サイト配信用に企画された同作。あるプロデューサーが「アブリル・ラビーン原作のコミックの権利を持っている」と放送作家の倉本美津留に持ちかけ、倉本が園監督に演出を打診。実際に行われた「アブリル・ラビーンの妹オーディション」に、「愛のむきだし」出演直後の満島が参加する様子を、ドキュメンタリーとフィクションを織り交ぜ撮影した。しかし、ふたを開けてみると、企画を持ち込んだ“プロデューサー”がラビーン側と権利契約を結んでいないことが判明。「Make the Last Wish」は完成を待たずに、お蔵入りの憂き目を見た。
園監督は「基本的に未完成な状態。このバージョンが公開されるのはこれが最後になるはず」。オーディション自体は演出なしの“ガチ”勝負だった。仮に満島が優勝したら、ラビーンの東京ドーム公演(2008年)の前座を務める予定だったといい「満島にとっては(以前在籍していた)Folder5以来のステージ歌唱になるはずだった。それはそれで面白かったかも」。同作の一般公開は現時点で未定だが、「(「冷たい熱帯魚」を配給する)日活が動いてくれれば」と期待を寄せた。
また、「冷たい熱帯魚」に出演する神楽坂恵は、倉本から紹介されたといい「会ったその日に『映画2本に出す』と約束しちゃって(笑)。ふだんはそんな適当なこと言わないから、神楽坂さんに何かを感じたんだと思います。演技はかなり特訓しましたよ」と振り返った。
「冷たい熱帯魚」は、1月29日から公開。
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