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ジブリ鈴木P、宮崎駿監督は「新しい企画に取り組んでいる」

2010年12月19日 06:30

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トークショーに出席した鈴木敏夫プロデューサーと矢野顕子
トークショーに出席した鈴木敏夫プロデューサーと矢野顕子

[映画.com ニュース] スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが12月18日、都内で行われた「天空の城ラピュタ」「ホーホケキョ となりの山田くん」ブルーレイ完成披露試写会に出席。このほど、最新作が来夏公開の「コクリコ坂から」(宮崎吾朗監督)になると発表したばかりだが、この日は「来年、宮崎駿は70歳。そして高畑勲が75歳。2人はまだ新しい企画に取り組んでいる。僕の青春はどうなるのかな」と両監督の近況を明かした。

天空の城ラピュタ」をブレーレイ化するにあたり、「当時の映像を再現したいなという思い。今はコンピュータで何でもできるが、やりすぎると記憶に残っている映像とまるで違うものになってしまうことも」と持論を展開。宮崎監督はブルーレイ版「ラピュタ」を5分ほど見ると、すっと席を立ち「この時代は映画がつくりやすかった。こんな単純な物語でもみんなが喜んでくれた。今は違う」ともらしたといい、「そうやって何事も深刻に受け止めるのが、宮さん(宮崎監督)らしい」。一方、高畑監督には「相談するとややこしくなりそうだから」という理由で、ブレーレイ化するとだけ報告したそうだ。

また、「ホーホケキョ となりの山田くん」の音楽と主題歌を担当した矢野顕子が、主題歌「ひとりぼっちはやめた」などを生披露。矢野の起用は、鈴木プロデューサーの発案だったといい「当時、高畑さんはびっくりしていましたよ。お前みたいなやつに、矢野さんの高級な音楽が理解できるはずないって(笑)」と述懐。矢野は「正直アニメには疎いが、(原作者の)いしいひさいちさんは大ファン。普通の人の普通の生活を描くのって、すごい冒険だなって思った。ただ作曲をやり始めたら、結構大変。高畑監督は柔和な顔で、鉄の意志をもった方。音楽に対して真しで感動しました」と話した。

天空の城ラピュタ」「ホーホケキョ となりの山田くん」ブルーレイは12月22日発売。

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