竹野内豊&水川あさみ「大木家のたのしい旅行」でマンネリ夫婦に
2010年12月14日 06:00
[映画.com ニュース] 俳優の竹野内豊が、人気劇作家・前田司郎の人気小説を映画化する「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」に主演することがわかった。硬派な作品に出演が続いた竹野内だが、今作で初のコメディ映画に挑戦。新婚なのにすでにけん怠期を迎えているという設定で、妻役の水川あさみとともに温泉つきの“地獄”旅行に繰り出すことになった。
同作は、野間文芸新人賞、三島由紀夫賞、演劇界の芥川賞ともいわれる岸田國士戯曲賞などを受賞した話題作。新居に移ったものの気持ちが盛り上がらない新婚の信義と咲が、スーパーで出会った怪しげな占い師(樹木希林)の勧めで、1泊2日の温泉つき新婚“地獄”旅行へ行くことに。“地獄”で出会う奇妙な人々たちとの触れ合いを軸に据えた、笑いと愛に満ちたヒューマンコメディだ。
映画では初めてコメディに挑んだ竹野内は、「狙いすぎず極力ニュートラルな気持ちで臨みました」と述懐。地獄旅行については、「悪くなかったです。温泉もありましたし(笑)。個性的なかたが多く、飽きなかったです」と話す。一方の水川も、「それはそれは非日常の貴重な経験でした。でも、“サキ”と“ノブ”として行ったから楽しめたのかなとも思うので、“水川”として行くのは遠慮します(笑)」とコメントを寄せた。
夫婦を演じた2人は、けん怠期どころか互いを絶賛し合うほど仲むつまじい。竹野内は、妻を「相手に芝居を受けて自分の芝居を表現する素晴らしい女優さん。撮影中も終始明るく、スタッフにも気遣うかたなので現場の雰囲気も良く、楽しく撮影できました」と最敬礼。水川も、「どちらかというと、ふだんの竹野内さんは、実はノブに近いんじゃないでしょうか(笑)。とても優しく、どんな風に打っても予想外に楽しく打ち返してくれました」と振り返った。
樹木のほか、共演は片桐はいり、荒川良々、橋本愛、でんでん、山里亮太、柄本明ら。「GSワンダーランド」の本田隆一監督がメガホンをとる。
「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」は、2011年5月に全国で公開。