「第9地区」監督×主演コンビ、新作で再タッグ
2010年12月8日 11:28
[映画.com ニュース] 「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督が、主演のシャルト・コプリーと再タッグを組み、新作「エリシウム(原題)」に取り組んでいることがわかった。
米Deadline Hollywoodによれば、ハリウッド中のスタジオが同プロジェクトに強い関心を寄せており、ブロムカンプ監督は現在、配給会社を選考中。「エリシウム」は、監督が長年温めてきた企画で、遠い未来の地球外の惑星が舞台となり、「第9地区」と同様に政治的なテーマが含まれるという。現在、キャストは未定。ピーター・ジャクソンがプロデューサーを務めた「第9地区」は、約3000万ドルの製作費で世界興収2億1100万ドルの大ヒットを飾った。
北米を含む多くの地域でソニー・ピクチャーズが同作の配給を手がけたが、ヒットの秘密は、インディペンデント映画の製作、マーケティング手法を採用したことにあると言われている。メジャースタジオが行わないような実験的な作風と新鮮な無名俳優陣の起用で、オリジナルの世界観を生み出した同作は、昨年度のアカデミー賞で作品賞を含む4部門にノミネートされた。
ブロムカンプ監督は、「エリシウム」についても「第9地区」の手法を踏襲するものと見られている。