「20世紀最大の震災」を描く、本年度アカデミー賞中国代表作品が日本公開
2010年11月12日 11:29
「20世紀最大の震災」と言われる唐山大地震は、1976年7月28日深夜に中国河北省の工業都市・唐山市を襲ったマグニチュード7.8の直下型地震。死者24万人、重傷者16万人、震災孤児4200人以上という未曾有(みぞう)の被害を出し、わずか23秒の地震によって唐山市の民家の93%、工業施設の78%が崩壊した。
同作は、唐山で貧しいながらも幸せに暮らしていた家族が、地震によって過酷な人生を歩む姿を描く。父は建物の倒壊で命を失い、母は瓦れきの下で生き残っていた双子の息子と娘、どちらかひとりだけ救出できるという苦渋の選択を迫られる。母は泣き崩れながら息子を選ぶが、娘も奇跡的に助かり、養父母の元で育てられた末に、32年の時を経て親子の運命が大きく動き出すという物語だ。
「女帝/エンペラー」のフォン・シャオガン監督がメガホンをとり、今年7月に中国で公開されると、3D大作「アバター」を超える約4億6000万円のオープニング興行成績を打ち立て、興収80.5億円、動員数2000万人(7月22日~9月19日累計)という記録を樹立。香港では中国映画として史上最高のオープニング記録を達成し、すでに公開されているニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアでも好成績を記録している。今後は、北米、オーストラリア、イギリス、韓国での公開も控えている。
「唐山大地震」は2011年3月に日本公開。