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松嶋菜々子、アジア版「ゴースト」に抱く熱情の理由

2010年11月5日 12:54

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30代での代表作になると語った松嶋菜々子
30代での代表作になると語った松嶋菜々子

[映画.com ニュース] 松嶋菜々子主演で、故パトリック・スウェイジさんとデミ・ムーアをスターダムに押し上げた「ゴースト ニューヨークの幻」のアジア版「ゴースト もういちど抱きしめたい」(11月13日公開)の製作決定は、大きな話題を呼んだ。韓国の人気俳優ソン・スンホンを相手役に迎え、「眉山」以来3年ぶりの銀幕復帰となる松嶋が、男女逆設定という同作への強い思いを語った。

オリジナル版の公開当時、高校生だったという松嶋は、オファーを受けた当初のことを「あの『ゴースト』をやるんだ! と驚きましたね」と述懐。「眉山」以来となるこのタイミングでのオファーに、運命的なものを感じているそうで「今の私にこの話がくるのは、何かの縁だと思います。お話をくださった方々は、私で何かができると思ってくれているので、私にとっても何か新しい表現が出来るんじゃないかと感じました」と説明する。

男女が逆の設定になったことで、松嶋演じる会社社長の星野七海は、陶芸家志望の韓国人青年ジュノと運命的な出会いを果たす。幸せの絶頂のさなか、ある事件に巻き込まれて命を落としてしまった七海の魂は天国へ行かず、ゴーストとなって愛するジュノの側にとどまるが、その事件は悲しみに暮れるパートナーをも巻き込もうとする。

松嶋は今回、七海を演じて難しいと感じたシーンはなかったという。それは、アジア版「ゴースト」を「男女がともに互いを守り合いたい。それは、自分にも自然と守りたい存在があるから、何の違和感もなく演じられたのかもしれません」と分析することからもうかがえる。

37歳になった松嶋は、必死に過ごした20代とは異なる面持ちで女優という仕事に愛を感じている。「久しぶりに仕事を再開したとき、集中と同時に開放感があって『私、この仕事が好きなんだなあ』と思うようになりました。いろいろなことに感謝させてもらえるようになったし、生きがいでもありますから」。

だからこそ、アジア版「ゴースト」は松嶋にとって大きな意味をもつ。「20代は20代で走りきって、仕事をメインでやってきたからこそ30代がある。40代を意義深く生きるために、30代は仕事もプライベートも充実させたい。そのなかで、30代に積み上げるべき大事なキャリアだと思いましたし、30代での代表作になると感じています」

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