25歳の新鋭リャオ・チエカイ監督、観客の拍手に感激
2010年10月26日 16:00

[映画.com ニュース] シンガポールのインディーズ映画をけん引する新鋭リャオ・チエカイ監督作「赤とんぼ」が10月26日、東京・六本木ヒルズで開催中の第23回東京国際映画祭アジアの風部門で上映され、チエカイ監督と主演のン・スアンミンがティーチインを行った。
同作は、ニューヨークからシンガポールに戻ったアーティストのレイチェルが、幼いころ、2人の少年と深い森を通る廃線の線路を探検した記憶をたどる物語。チエカイ監督の長編デビュー作であり、韓国・全州国際映画祭で審査員特別賞を受賞している。
今年のアジアの風部門では最年少となる25歳のチエカイ監督は、観客からの温かい拍手に感激の面持ち。「赤とんぼ」というタイトルは、「台湾の人気バンドの曲からヒントを得ました。その後、日本にも韓国にも同名の曲があり、いずれも幼少期のことを歌った曲であると知って興味深く感じました」と説明した。映画の舞台となった線路について、「1990年代ごろまで使われていた、シンガポールの中心部から西側に延びる線路で、近くに住んでいた人々にはとても思い出深いところです。今は使われていませんが周囲に畑ができて食物が育っていたり、トレッキングする人がいたり、とてもユニークな場所になっています」と紹介した。
レイチェル役を演じたスアンミンは、「私自身もこの映画を撮影する前に6年間、アメリカに住んでいたので、レイチェルとは相通ずるところがあります。私も自分のアート作品を発表するギャラリーを探すため、シンガポールに戻ってきました。学生から社会人となる過渡期にこの映画に出合い、撮影を通じて自分の旅路というものを見つめることができたと思います」と語った。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ