糸井重里「ノルウェイの森」で8年ぶり映画出演 細野晴臣&高橋幸宏も
2010年10月19日 11:29

[映画.com ニュース] コピーライターやエッセイストとして多彩な顔をもつ糸井重里が、村上春樹の世界的なベストセラー小説を映画化する「ノルウェイの森」に出演していることがわかった。糸井の映画出演は、行定勲監督作「月に沈む」で精神科医役を演じて以来、約8年ぶりとなる。
糸井は、同作でギリシア悲劇が専門の大学教授役を演じている。授業のシーンの撮影が行われたのは、村上の母校・早稲田大学第一文学部。「アンドロマケ」について講義をし、ヘクトル、ネオプトレモス、ヘルミオネについて説明をしたという。脚本を受け取った当初は、セリフがあることに頭を抱えたそうだが、トラン・アン・ユン監督の演出のもと、最後まで演じきった。
村上と同世代の糸井のほか、同作にはレコード店店長役で細野晴臣、菊地凛子扮する直子が入院する療養所「阿美寮」の門番役で高橋幸宏が出演している。糸井は、撮影を終え「学生時代に自分が触れてきたような“あのときの教授”を将来演じるなんてことは、当時は思いもよりませんでした。学生の側にいたはずの“恋愛をしていたか、デモをしていたか”という人間を、ギリシア悲劇を語る人にさせる。ちょっとした入れ子構造になっています」と運営する“ほぼ日刊イトイ新聞”で振り返っている。
原作は、日本の国内小説累計発行部数歴代第1位の1031万部(9月時点)を誇り、記録を更新し続けている。さらに36言語に翻訳され、各国で熱狂的なファン“ハルキスト”を生み出したほど。松山ケンイチ扮する主人公のワタナベが、自殺した親友キズキの恋人・直子(菊地)と東京で再会する。ワタナベが思いを強めれば強めるほど、直子の喪失感は募るばかり。そんなとき、大学で瑞々しさにあふれる緑と出会う。決して癒されることのない、悲しみを抱えた若者たちの声にならない絶望の叫びが丹念に描かれる。
「ノルウェイの森」は、12月11日から全国で公開。
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