「炎の友情」で結ばれたスタローン&ドルフ・ラングレン、25年ぶりの共演
2010年10月15日 15:34
[映画.com ニュース] 「ロッキー」「ランボー」の2大ヒットシリーズで知られるシルベスター・スタローンが、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ローク、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーといったビッグネームを集めて製作したオールスター・アクション映画「エクスペンダブルズ」が10月16日から日本で封切られる。監督・脚本も兼ねたスタローンが同作をひっさげて、共演のドルフ・ラングレンとともに来日。2人そろってインタビューに応じた。
同作は、南米の軍事独裁者を打倒するため、スタローン扮する軍用銃のスペシャリスト・バーニーが少数精鋭の傭兵部隊「エクスペンダブルズ」を率いて戦う姿を描いた戦争アクション。役どころ同様、スター軍団を束ねて製作の陣頭指揮にあたったスタローンだが、多分に洩れず、オールスター映画ゆえのキャストへの配慮に苦しんだという。
「これだけ大スターがそろっていると、それぞれに特別な武器と問題を与えることが大事。そして、何よりもキャストに対して同等に出番を与えることが重要なんだ。それぞれの出番が長ければいいけれど、10人もスターがいるとそれも難しい。だから編集はすごく苦労したよ(笑)」
そんなスタローンの演出についてラングレンは、「『もう一回やれ』っていう指示が多くて大変だったね(笑)。ただ、今回僕が演じた役は問題のあるキャラクターだったので、とてもラッキーだった。そういうキャラクターのほうが演じていて楽しいんだ」と笑みをこぼした。
25年前の「ロッキー4/炎の友情」で、米ソ冷戦を背景にロッキー対ドラゴとして拳を交わして以来の共演となった2人。ラングレンが「とにかく奇妙な感じだったよね。本当に昨日のことのようで、25年も経っているようには感じられないんだ」と語ると、スタローンもうなずきながら「ドルフみたいにユニークでハンサムで、しかもクレイジーな俳優ってなかなかいないからね。今回の役には彼以外に考えられなかったよ」と久々の共演を振り返った。
オスカー受賞作「ロッキー」(76)でスターになって以来、競争の激しいハリウッドで30数年間、第一線のアクションスターとして生き残ってきたスタローン。キャリアを重ねる中で「気分がすぐれないときの仕事こそ大事にするべき」ということを学んだという。
「スポーツ選手でも俳優でも、調子が悪いにもかかわらず予想外にいい仕事をすることがある。それは余計なことを考えずに目の前のことに集中したからなんだ。今回の撮影でも、『お前らが疲れていようが、気持ちが落ち込んでいようが、そんなことは関係ない。病気でもなんでも、とにかくこの映画をつくるチャンスは今しかないんだから、やれ』とキャストに言ってハッパをかけたんだけど、将来、彼らはこの映画を見て、きっとオレに感謝してくれると思うよ」