筒井康隆「今までで一番七瀬らしい」と芦名星を絶賛
2010年9月25日 19:37

[映画.com ニュース] 筒井康隆のベストセラー小説を初めて映画化した「七瀬ふたたび」の公開を記念し9月25日、東京・シネ・リーブル池袋で「筒井康隆生誕祭」と題したイベントが行われ、筒井をはじめ同作で主人公を演じる芦名星、小中和哉監督が出席した。筒井は前日24日、76歳の誕生を迎えた。
「七瀬ふたたび」は、他人の心を読み取る、テレパスと呼ばれる特殊能力をもった少女・火田七瀬の活躍を描くSFストーリー。過去4度、テレビドラマ化されており、これまでに多岐川裕美、水野真紀、渡辺由紀、蓮佛美沙子がヒロイン七瀬を演じている。今回の映画版では、多岐川が七瀬の母親役で出演し、新旧競演が実現。また、タレントの中川翔子が、同時上映される短編映画「七瀬ふたたび プロローグ」のメガホンをとった。
筒井は自身のブログで、芦名を「もっとも七瀬らしい七瀬です」と絶賛。この日、芦名と初対面を果たすと改めて「今までで一番七瀬らしい。こうして話している姿を見ていても、やっぱり七瀬らしい言葉になっている」とべたぼめだった。
一方の芦名は、「七瀬を演じることができて光栄。夢のようです」。役づくりのため、同作はもちろん、その前章にあたる「家族八景」も読み込んだといい「七瀬の過去が詰まった内容なので、読むことで七瀬の全体像がハッキリしました」と振り返った。
数多くの小説が映画化されてきた筒井は、「作家というものは基本的に映画化に対しては否定的なもの」と吐露。そして、「原作に忠実かどうかが重要だと思う。そうでない作品もありますが、それでも大当たりすれば機嫌は直るもの」と本音をこぼした。
これには小中監督も冷や汗を流したが、「原作に忠実な部分と、大胆に変えた部分がある。ぜひファンの皆さんにジャッジしていただければ」とアピール。すると今度は筒井が恐縮したのか、「作家はあるとき、原作と映画は違うものと悟りが開ける瞬間がくるもの。『時をかける少女』は金を稼ぐ少女だし、七瀬だって本当、孝行娘ですよ」と初の映画化に喜びを隠せない様子。また、自身の映画化作品のナンバーワンとして、原作の忠実度と興行的成功から、大林宣彦監督の「時をかける少女」を挙げていた。
「七瀬ふたたび」は10月2日から全国公開。
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