妻夫木聡、「天地人」ではなく「仕事人」
2010年8月2日 19:39

[映画.com ニュース] 妻夫木聡の主演最新作「悪人」のプレミア試写会が8月2日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われ、妻夫木とともに共演の深津絵里、満島ひかり、樹木希林、柄本明、李相日監督、主題歌「Your Story」を歌う福原美穂が舞台挨拶に立った。
8月26日にカナダで開幕する第34回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門への出品が決定した同作は、芥川賞作家・吉田修一の同名小説が原作。出会い系サイトで知り合ったOLを殺害してしまった祐一が、絶望の最中に出会った光代(深津)と逃亡する恋愛模様を軸に、事件に関係する人間たちの繊細な心理状況を丹念に描く。
原作にほれ込んだ妻夫木は、マネージャーに映像化の権利関係を調べてもらったそうで、祐一役を勝ち取った。“相思相愛”の関係となった同作への意欲は並々ならぬものがあり、金髪姿でクランクインしたそうで「これまでの役者人生のなかで得たものを、全て出し切れたと思う」と自画自賛。連続ドラマ「スローダンス」、映画「ザ・マジックアワー」に続いて3度目の共演となる深津に対しては「いつも役に対して真しだと思っていましたが、今回はそれ以上に根性のある女優さんだと思った」と最敬礼だ。

この日は、「悪人」というタイトルにちなみ、自分がどんな人なのかをパネルに書き込んで披露。妻夫木は「仕事人」と書き、「本当は『天地人』と書きたかったんですが、李監督にぶっ飛ばされそうだったので……。仕事人なので、仕事をください!」とアピールした。深津は「凡人」と自らを分析し、「つまらない人間なんです。演じていなければダメで、趣味もないくらいなので」と謙そん。「極悪人」と発表した李監督は、「僕も天地人と書きたかったけれど、妻夫木くんにぶっ飛ばされそうだったので」と話し、場内の笑いを誘っていた。
また、配給の東宝によれば、モントリオール世界映画祭へは妻夫木、深津、李監督が参加する方向で調整中だという。
「悪人」は、9月11日から全国で公開。
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