浅野忠信、映画「これでいいのだ!!」で赤塚不二夫さんに
2010年7月8日 06:03

[映画.com ニュース] 浅野忠信が、「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」に主演し、“ギャグ漫画の王様”といわれた故赤塚不二夫さんを演じることになった。「利口になるよりも、バカになるほうが大変なんだ」と公言し、本当のバカに挑み続けた赤塚さんに扮することに「赤塚不二夫さんが大好きなので、この役をやれることが本当にうれしいです。僕の感じていた魅力を伝えられるように楽しみます」と意気込んでいる。
原作は、小学館に36年間勤務し200人以上の漫画家を世に送り出してきた編集者・武居俊樹の著書「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」(文春文庫)。赤塚さんとは入社以来の付き合いで、「おそ松くん」「ひみつのアッコちゃん」「もーれつア太郎」「天才バカボン」といったヒット作を生み出したほか、「レッツラゴン」では“武居記者”として漫画に登場するほど親交を深めてきた間柄だ。
そんな武居の文壇デビュー作を、「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」の君塚良一と初メガホンとなる佐藤英明監督が、事実に基づきながら脚色。武居自身の役は性別を女性に置き換え、赤塚さんの担当編集者へと成長していく武田初美役を堀北真希が演じる。まじめ一徹の新人編集者のまなざしを通して、ギャグで駆け抜けた自由奔放な“巨匠”の72年の人生を描く。

映画では、入社式で「天才バカボン」の人気キャラクター、イヤミの得意ポーズ“シェー”を強要する赤塚さんの顔面に、初美がパンチを見舞う場面がある。堀北は、「誰かを支えようと頑張り、自分も成長する。素敵な役をいただきました。私も頑張って赤塚さんの本気の遊びについていきたいと思います!」と意欲的。バカボンやニャロメといった個性豊かなキャラクターが劇中に登場するほか、キャバレーやオカマバーでの真剣なアイデア会議、新宿・歌舞伎町を学ラン姿で走り回る姿など、命がけで人生を楽しんでいた大人たちの熱い遊びを再現する。
撮影は7月4日にクランクインし、8月上旬にクランクアップ予定。阿部力、木村多江、いしだあゆみ、佐藤浩市らの出演も実現し、キャスト全員が一丸となってバカとは何かに執心しながら取り組んでいる。阪本順治監督や森田芳光監督に師事してきた佐藤監督は、「赤塚先生に『これでいいのだ』と言っていただけるよう全力でぶつかる所存です」と決意表明。赤塚さんの長女、赤塚りえ子さんからは、「いつの間にか周りの人を巻き込んでしまう、遊びも仕事も真剣だった父の魅力を知ってもらえればうれしいなあ」とコメントが寄せられた。
「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」は、2011年初夏に全国で公開。
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