押井守監督最新作「28 1/2」は舞台の“ついでに”撮った妄想映画
2010年6月28日 20:30

[映画.com ニュース] 押井守監督の最新実写映画「28 1/2 妄想の巨人」の完成披露試写会が6月28日、都内で行われ、押井監督と主演の奥田恵梨華が舞台挨拶に立った。
同作は押井監督が初めて舞台演出を手がけ、2009年1月に東京、2月に大阪で上演された舞台「鉄人28号」の舞台裏で繰り広げられる物語。舞台「鉄人28号」の現場付きスチールカメラマンの言子(あきこ・奥田)が、けい古場で時折、「鉄人28号」の主人公・正太郎と思われる少年を目撃するようになり、さらには演出の押井監督が姿を消してしまう……。
押井監督は、「最近、映画には必ずメイキングがあるけど、ほとんど面白くない。どうせメイキングを撮るなら、ドキュメンタリーとして作品にしてしまえと思った。それをさらにフィクションにして、舞台演出をしながら映画が撮れれば面白いと思ってこうなった」と製作経緯を説明。「ひどい不景気のなか、勝手な映画を撮らせてもらって感謝している。予算もなくて苦労したけれど、ほとんど思いつきで撮って楽しかった。ついで映画、成りゆき映画だけど、こういう方法でも映画が撮れるんだと思った」と話した。
一方、奥田は「台本もなくて毎日現場に行って監督に言われていたことをやっていて、ダンス経験もないのに、踊ってみようかと言われたときは無茶振りだと思ったけど、楽しく撮影できた。独特の押井ワールドに引き込まれた」と虚実ない交ぜの押井ワールドに浸った日々を振り返った。
タイトルは、フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」へのオマージュ。押井監督は、「あの傑作は映画監督の妄想を描いたもの。この映画も舞台を演出しながら妄想して作ったものだから。もっと大作を撮れって言われるんだけど、こういう映画が一番好き。これが当たってくれれば申し分ないし、こういう映画を撮って暮らしていられれば幸せなんだけど」とぼやいていた。
「28 1/2 妄想の巨人」は7月31日から東京・渋谷ユーロスペースでレイトショー公開。
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