85歳オスカー脚本家、3D朝鮮戦争映画でカムバック
2010年4月30日 12:03
[映画.com ニュース] ハリウッドで進行中の3D朝鮮戦争映画「セブンティーン・デイズ・オブ・ウィンター(原題)」の脚本を、間もなく85歳の誕生日を迎えるフランク・ピアソンが執筆することになった。
ピアソンは、アル・パチーノ主演「狼たちの午後」で1975年にアカデミー賞脚本賞を受賞。65年にジェーン・フォンダ主演「キャット・バルー」、67年にポール・ニューマン主演「暴力脱獄」で脚色賞にノミネートされたほか、バーブラ・ストライサンド主演「スター誕生」(76)などで監督としてメガホンをとるなど輝かしい経歴を持つが、過去20年間は映画企画との縁が遠のいていた。
「セブンティーン・デイズ・オブ・ウィンター」は、1950年に長津貯水池で12万の中国軍に囲まれた1万2000人の米軍兵士が、17日間にわたって繰り広げた激しい戦いを描く作品。自らも歩兵として第2次世界大戦を戦った経験があり、戦争をリアルに描写できるピアソンに白羽の矢が立った。
世界的にも初の本格的な3D戦争映画となり、約1億ドルの予算でマッドメディア・エンタテインメントが製作。エリック・ブレビグ監督とプロデューサーのシャーロット・ハギンズは、ともに3D映画「センター・オブ・ジ・アース」を手がけた経験を持つ。また、ブレビグ監督は「トータル・リコール」(90)でアカデミー賞視覚効果賞を受賞し、マイケル・ベイ監督作「パール・ハーバー」(02)では視覚効果スーパーバイザーを務めた効果映像のベテランだ。
停戦60周年に向けて準備中の韓国政府が、武器、ロケ地、軍事アシスタントなどの提供を含めた大規模な支援を行うという。2012年の公開を目指し来冬、韓国とニュージーランドで撮影が行われる。