歌が苦手な宮崎あおいが「ソラニン」出演を決めた理由は?
2010年4月2日 11:23

[映画.com ニュース] 宮崎あおい主演で、浅野いにおの人気コミックを映画化した「ソラニン」(三木孝浩監督)。主演の宮崎と共演の桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)が、それぞれ出演を決めた思いを語ってくれた。
同作は、入社2年目で会社を辞めてしまった元OLの芽衣子(宮崎)と、音楽の夢をあきらめきれず、フリーターとして働きながらバンド活動を続けている彼氏の種田(高良健吾)が将来に不安を抱きながらも支え合って生きる姿を描く青春恋愛映画。
桐谷が演じるビリーは、種田と組むバンド「ROTTI(ロッチ)」のドラマーで、近藤扮する加藤はベーシスト。種田がいなくなり、ぽっかりと空いた心の穴を埋めるかのように、芽衣子がギターを手にビリーと加藤の助けを借りてロッチを引き継ぎ、種田の残した歌「ソラニン」を歌う場面は、最大の見どころ。宮崎は、「歌とギターがあるからこそ、出たいと思いました」と出演に至った経緯を語る。「私、歌は苦手で、ちょっと歌う場面があったりすると『このシーンなければいいな……』と思ってしまうこともありましたが、逃げずにきちんと向き合いたいなという気持ちもあって、やらせていただくことにしました」
演技自体が初挑戦の近藤は、「漫画の『ソラニン』を、ライブハウスで出待ちしていた10代くらいの男の子たちに教えてもらったんです。『近藤さんにそっくりなベーシストが出てくる漫画がある』って。それで読んでみたら、プロフィール的な部分もソックリ。いま、日本で大学6年生のベーシストといえば僕のことですから(笑)」と述懐。「そういうこともあって、お芝居はやったことないですけど、せっかくの縁ですから飛び込んでみようと思いました」。高校時代にドラム経験のあった桐谷は、オーディションで出演を勝ち取り、「もともと漫画は友だちの家で読んでいて、いいなと思っていたので、話を聞いたときは出たいと思いましたし、オーディションにも受かったのでうれしかったですね」と語る。
宮崎が「ライブシーンは本当に楽しかったんです」と話すと、桐谷と近藤もうなずく。そして宮崎は、「だから、そのライブシーンを見ていただければ伝わるものがあると思うし、最後の最後ですけど、一番見てほしいところです」と自信をもって話した。
「ソラニン」はアスミック・エース配給で、4月3日から全国で公開。
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