中村蒼、人気漫画の実写映画化「ほしのふるまち」に主演
2010年3月23日 05:00

[映画.com ニュース] 俳優の中村蒼が、原秀則の人気漫画を実写映画化する「ほしのふるまち」に主演することが分かった。2005年の第18回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞した中村の映画主演は、「ひゃくはち」以来2度目。尾崎豊や浜田省吾らの音楽制作パートナーとして、数々の名曲を手がけてきた須藤晃が、初めて映画プロデュースを務める。
中村が演じるのは、東京の進学校で進級できず、遠縁の親類を頼って富山の高校に転校してきた堤恒太郎。傷つき落ち込む恒太郎が、地元の少女・渚との出会いを通して自らと向き合い、苦悩しながらも“自分が輝ける場所”を模索しながら成長していく姿を描く。
原作は、「ジャストミート」「冬物語」で第33回小学館漫画賞を受賞した原の代表作。「週刊ヤングサンデー」(現在は休刊、小学館)で2006~08年に連載され、「世界で一番優しい“再生”ラブストーリー」として人気を博した。中村は、「今までの作品は、その役のために何かを練習する役が多かったのですが、今回は人の感情をメインに描いている作品。自分自身にしっかりとした考えを持たないと、見ている人に伝わらないと思います」とクランクインを待ち切れない様子だ。

須藤プロデューサーは、中村の起用について「物静かな風ぼうの下に鋼のような強い意思を持った青年を演じられる数少ない役者だと思います。波が打ち寄せては引いていく日常を描きながら、日々成長していく主人公を気張らずに淡々と演じてくれることを望みます。それができる人です」と全幅の信頼を寄せている。中村にとっては、9月にハロルド作石の大ヒット音楽漫画を実写映画化した「BECK」の公開も控えており、飛躍の年として期待がかかる。
メガホンをとるのは、「LOVE MY LIFE」「花ゲリラ」「書の道」の川野浩司監督。ヒロインの渚や美奈子のキャスティングは現在進行中で、撮影は4月に富山・氷見でクランクインし、8月に完成予定。
「ほしのふるまち」は、2011年春に公開。
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