数々のディズニープリンセスを生み出したアニメーターに聞く
2010年3月5日 18:01

[映画.com ニュース] ディズニーが伝統的な手描きの2Dアニメーションを復活させた「プリンセスと魔法のキス」(ジョン・マスカー&ロン・クレメンツ監督)で、スーパーバイジング・アニメーターを務めたマーク・ヘンに話を聞いた。
スーパーバイジング・アニメーターとは、キャラクターデザインや作画監督を務める役割。ヘンは1980年にディズニーに入社して以来、「リトル・マーメイド」(89)のアリエル、「美女と野獣」(91)のベル、「アラジン」(92)のジャスミンなど、名だたるディズニープリンセスたちを手がけてきた。「プリンセスと魔法のキス」は、「ホーム・オン・ザ・レンジ/にぎやか農場を救え!」(04・日本未公開)以来、日本公開作でいえば「ブラザー・ベア」(03)以来のディズニーの手描きアニメだ。
手描きアニメから撤退したディズニーは、米国市場で主流になった3DCGアニメに移行。ヘンもその製作に参加していたが、「正直に言えば、手描きに比べるとあまり楽しい経験にはなりませんでした。やはり自分にとっては、手描きのほうがより良いものが作れる。また手描きをやりたいと思っていました」
そこへピクサーのジョン・ラセターが、ディズニーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任。手描きアニメの復活を決めた。「とても興奮し、喜びました」というヘンだが、同時に「すでに過去のものと見られるのではないかという不安もありました」と告白する。「アメリカでは、どうしても最新技術を駆使したものが受ける傾向にありますから。ですが、実際に製作に入ると、周囲から楽しみにしているという声をたくさんもらい、励みになりました。作品数や市場における存在感では、以前ほどではなくなるでしょうが、ディズニーでは今後もCGアニメと手描きアニメを並行して製作していく思います。スタジオとしてもそれだけの能力もあると思います」
ヘンは本作のプリンセス、ティアナのデザインにも携わった。「ティアナはプリンセスといっても、最初は私たちと同じ、働く普通の人です。夢を実現させるためにめ頑張っている。そうした要素はキャラクターを作り上げる上で大切です。デザイン上はアフリカ系アメリカ人の女性という特徴を表現しつつ、これは全てのプリンセスに言えることですが、外見上はもちろん、内面や性格においても独自性が出るように心がけています」
「プリンセスと魔法のキス」はウォルト・ディズニー配給で3月6日より全国公開。

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