「スイートリトルライズ」女流脚本家が暴露する、結婚への恐怖
2010年3月1日 21:02

[映画.com ニュース] 江國香織の恋愛小説を映画化した「スイートリトルライズ」(矢崎仁司監督)の特別試写会が3月1日、都内の試写室で行われ、脚本を手がけた狗飼恭子と、「デトロイト・メタル・シティ」「カイジ/人生逆転ゲーム」などの脚本で知られる大森美香が“大人の恋愛”をテーマに対談した。
映画は、中谷美紀と大森南朋扮する結婚3年目の夫婦が、互いに別の相手と恋に落ちながらも小さなウソを重ねて寄り添っていく姿を描く。
狗飼は「ストロベリーショートケイクス」(05)でも矢崎監督とタッグを組んでおり、「監督は必ず映画から何かを感じ取ってほしいと考える方です」と分析。そして、「私の方はひたすら江國さんの小説の空気を壊さないよう、飲み込んで生みなおすという感じで、脚本を何度も書き直しました」と振り返った。それでも、「私は結婚経験がないのですが、『結婚してこうなるなら、一体どこに幸せがあるんだ』と思いましたね」と独身女性の本音をこぼした。
大森は、狗飼とはプライベートで鍋を囲むほど仲が良いそうで「『ストロベリーショートケイクス』が大好きで今回も一番乗りで見たのですが、結婚への希望が見事に打ち砕かれましたね(笑)。わたしはまだ大人の恋愛ができていないんだと、改めて思い知りました」としみじみ。狗飼は、取材でウソが得意か聞かれるそうだが「ウソがうまくつけるなら、今ごろ結婚してますよ!」と開き直り、会場の笑いを誘った。
「スイートリトルライズ」はブロードメディア・スタジオ配給で、3月13日から全国で順次公開。
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