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「時をかける少女」、目指すは「伊豆の踊子」 原作者・筒井が気炎吐く

2010年2月27日 18:46

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細田監督は仕事の都合で残念ながら参加できず
細田監督は仕事の都合で残念ながら参加できず

[映画.com ニュース] 仲里依紗主演の「時をかける少女」の公開を記念して2月27日、原田知世主演の1983年実写版と_細田守監督による2006年のアニメ版、そして今回の2010年版の計3作を連続上映する「時かけ映画祭」が東京・新宿ピカデリーで開かれた。会場には2010年版主演の仲と谷口正晃監督、83年版の大林宣彦監督、原作者の筒井康隆が来場し、トークショーを行った。

アニメ版に続き2作連続で主演の仲は、今回の主演に「うれしい反面、プレッシャーもあった」と告白。「ファンに『こいつが2回もやるのか』と思われるんじゃないかと不安だったけど、素敵な作品なのでがむしゃらにやった」と振り返った。今回が長編デビュー作の谷口監督は「『時をかける少女』というビッグタイトルを手がけられて光栄の極み。原作も映画もそれぞれに素晴らしく、ファンの宝物を傷つけないように大事に撮ったが、2010年の新しい『時かけ』としての挑戦もある。リスペクトとチャレンジの両方の気持ちでのぞんだ」と話した。

大林監督からも太鼓判を押された仲
大林監督からも太鼓判を押された仲

筒井が1965年に原作小説を発表して以降、72年にNHKで「タイムトラベラー」として連続ドラマ化され、83年に大林監督により初映画化。その後も、85年に南野陽子主演の単発ドラマ、94年に内田有紀主演の連続ドラマ、97年に角川春樹が監督、中本奈奈の主演で2度目の映画化、2002年に「モーニング娘。」のオムニバスドラマの一編として、安倍なつみ主演でドラマ化と映像化が続いた。そして06年、細田監督により初のアニメーション化で3度目の映画化となり、原作の主人公・芳山和子のめい・紺野真琴が活躍。今回の4度目の映画化では、和子の娘・あかりが、交通事故で昏睡状態になった母の願いを叶えるため、70年代の過去にタイムリープする。

筒井は「『時をかける少女』は僕にとっては『金を稼ぐ少女』。映画化されるたびに本が売れますから」と言って笑わせつつ、「川端康成の『伊豆の踊子』は6回映画化されてますから負けますけど、『伊豆の踊子』は時代や舞台を変えられないが、『時をかける少女』は自由にできる。僕にとってはめいとか娘とかはなく、全部が『時をかける少女』。これからも変わっていくかもしれないのが楽しみです」とさらなる映画化への期待を膨らませていた。

会場には懐かしい“初代”のポスターも
会場には懐かしい“初代”のポスターも

また、大林監督は「谷口監督の『時をかける少女』が大好きで応援にきました」とご機嫌で、83年版の製作当時を振り返りながら、「(原作の)内容を読まずにタイトルだけで決めたが、素晴らしい原作で、それこそ『伊豆の踊子』に匹敵する日本の少女の恋を描いた純文学だと思った」などじょう舌に話した。2010年版についても「仲さんが見事に現代の少女を演じている。(83年版と)比べてみれば時代の移り変わりが分かるし、見終わったらぜひ親子で対話してほしい」と観客に語りかけた。

2010年版「時をかける少女」はスタイルジャム配給で3月13日より全国公開。


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