クリント・イーストウッド主演の名作ドラマ「ローハイド」が初DVD化
2010年2月24日 11:31
[映画.com ニュース] クリント・イーストウッド主演で1959年から約7年間にわたり放送されたTVドラマ「ローハイド」が、日本で初DVD化されることが決定した。
同作は、イーストウッド扮するロディ(「荒くれ者」の意)を筆頭とした個性的なキャラクターが繰り広げる西部劇で、ロディたちが巻き込まれる事件を解決しながら旅をしていく姿が1話完結型で描かれた。日本でも最高視聴率43.4%を記録するなど人気を博し、イーストウッドは同作で世界的人気と知名度を確立。64年にセルジオ・レオーネ監督によりイタリアに招かれ、自身の代名詞とも呼ぶべき西部劇映画「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」に出演することとなった。
昨年の「グラン・トリノ」が俳優引退作と言われ、現在公開中の「インビクタス/負けざる者たち」では監督業に専念しているイーストウッドの、スター俳優としての出発点になった作品だ。加えて、近年でこそジョージ・クルーニー、ジェニファー・アニストン、パトリック・デンプシーら、TVドラマで名を上げ映画に活躍の場を移す俳優は少なくないが、「TV俳優と映画俳優は別もの」という意識が現在よりも強かった当時のアメリカで、TV俳優から映画俳優へ“出世”する道を、イーストウッドが切り開いた作品としても注目だ。
ちなみにイーストウッドは62年、同作で当時としては珍しいTVドラマのプロモーションとして来日も果たしており、羽田空港の到着ロビーには7000人を超すファンが殺到。予定されていたパレードが急きょ中止になるほどの熱狂ぶりだったという。イーストウッドが再び日本を訪れたのは05年、「硫黄島からの手紙」の撮影に際して東京都への協力要請などのために来日した43年後のことだ。
「ローハイド」DVD-BOXは、故山田康雄さんによる日本語吹き替えも当時のものをそのまま収録し、シーズン1(全21話収録・6枚組)が2万2050円(税込)で5月28日発売。シーズン2は7月リリース予定で、以降続々リリース予定。