総額2億円「遣唐使船復元プロジェクト」始動、映画化も視野に
2010年1月22日 14:17

[映画.com ニュース] 今年、中国・上海で上海万国博覧会、日本・奈良で平城遷都1300年祭が開催されるのを機に「遣唐使船復元プロジェクト」が始動する。1月22日、都内のホテルで、上海万博公式PR映像監督を務めるチェン・カイコー、名誉船長に任命された作家の夢枕獏、ゼネラルプロデューサーで角川文化振興財団の角川歴彦理事長が会見を行った。
総額2億円といわれる同プロジェクトは、日中文化交流と友好の歴史的シンボルである遣唐使船を再現し、今後の日中交流の更なる促進を目指すもの。遣唐使は5月に大阪を出港し、広島・呉、長崎・福江島に寄港し、6月に上海万博会場に入港する予定だ。
遣唐使として長安に入った若き修行僧・空海の物語「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」の著者として知られる夢枕は、「10代のころから作家になろうと思っていて、ずっとなぜ人は遠くに旅に出るのだろうと興味を持っていました。そこで行き着いたのが遣唐使船。非常に有意義なプロジェクトに参加できて光栄です」と話した。「さらば我が愛/覇王別姫」(93)でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞した名匠カイコーも、「このプロジェクトには日中両国から未来への希望のメッセージが込められています。夢枕先生の小説にもとても感動しました」と期待を寄せた。
映画「沈まぬ太陽」の主演・渡辺謙もプロジェクトの親善大使を務め、「胸が躍る気持ちです。遣唐使の旅路はさまざまな苦難の連続だったと思いますが、彼らが持ち帰ってくれた文化は今でも日本に根付いています」とビデオメッセージでプロジェクトを応援。同作で製作総指揮を務めた角川理事長は、「上海万博後、ぜひこの船を主役に壮大な日中合作映画を作りたいという野望を持っています。できることならば、チェン・カイコー監督に夢枕獏先生の原作、渡辺謙さんに主演を務めてほしいです」と意気込んでいた。
遣唐使船は現在、中国・蘇州で制作中。6月12日の上海万博にて入港式典が催される予定。
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