キャメロン監督、「アバター」続編に意欲 3部作の可能性も示唆
2009年12月22日 16:58

[映画.com ニュース] 「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督の12年ぶりとなる最新作「アバター」が、いよいよ12月23日、日本に上陸する。その直前となる21日、プロモーションで来日したキャメロン監督に話を聞いた。
前作から12年もの歳月がたったが、キャメロンは焦った様子もなく「すべてはタイミングなんだ」と語る。「5年前には『アバター』を可能にする技術がなかった。いまはその技術ができ、タイミング的にも機が熟した。私は常にいくつもプロジェクトを抱えている。でも、それらを実際に映画化するかは、すべてタイミングの問題だよ」
舞台は、地球からはるか彼方の星パンドラ。その星に眠る地下資源を狙い、地球人がパンドラを侵略していく。そのさまは現実の戦争を想起させるが、キャメロンは「人類の歴史は侵略の歴史だ」と警笛を鳴らす。「植民地時代には欧州の列強がアメリカ大陸やアフリカ大陸を侵略し、自分たちが欲しいものを現地人から勝手に奪い取っていった。では、その侵略される側はどういう気持ちになるのかということを、この映画は描いている。多勢に無勢で襲われたとき、どんな気持ちがするか。そういうことを見る人に自問させたい。いまの地球を、政治家たちがやっていることを見て、目を開きなさいと言いたい。私は別に軍隊を否定はしていない。守るための力は必要だ。でも、それが間違った使われ方をしてはいけないということを伝えたかったんだ」
そんなメッセージ性も込められてはいるが、やはり圧倒的な娯楽大作として誰もが楽しめる作品でもある。「タイタニック」や「ターミネーター2」など、多数の映画をヒットに導いてきたキャメロン監督は、「まず興味深い主人公を作り、その主人公を新しい世界に放り込む。さらに脇役たちも魅力的にすることで、そこに人間関係が生まれ、やがて障害が起こり、それを克服していく。もちろん、最後は大アクションで締める。これが成功する映画の作り方じゃないかな(笑)」と、おどけながらも自らの“秘策”を明かす。
「アバター」は、まだ始まりにすぎないと予感させるものがあるが、キャメロン監督自身も「ヒットすれば、続編は絶対に作る」と断言。「3作目までのアウトラインは考えているし、あるいはアニメやグラフィックノベルといったジャンルにも広がっていく可能性も秘めていると思う」と自らの内に広がるパンドラの世界に思いを馳せた。

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