ダンディ坂野「芸も仕事もデフレスパイラル」で“不況芸人”宣言
2009年11月24日 12:06
[映画.com ニュース] マイケル・ムーア監督の新作ドキュメンタリー「キャピタリズム/マネーは踊る」の給付金付き特別試写会が11月23日、都内で行われ、お笑い芸人のダンディ坂野、テルらが登場。来場者とともに給付金500円を受け取り、「ありがたい」と頭を下げた。
同作は、ムーア監督がアメリカの資本主義に隠された矛盾に果敢に切り込む姿に焦点を当てたドキュメンタリー。2003年にブレイク以降、急激に仕事量が減っているという坂野は「芸も仕事もデフレスパイラル」と自嘲気味。それでも、映画にも描かれる世界的不況と芸人としての停滞を重ね合わせ、「(良くない状況は)放っておくしかない。あがけばあがくほど見苦しいし、いつかいいことがあるはず」と楽天的な見解を示した。
さらに坂野は、芸能界にも不況が広がっていると持論を展開し「弁当のグレードが下がっているし、楽屋に置かれる(お菓子の)ハッピーターンも減っている」と嘆き節。いつになく饒舌な自身のトークに、「いやあ、不況の話題だとかまないでしゃべれますね。これからは不況芸人として頑張りたい」と開き直ったが、この日“ゲッツ”した給付金500円を「4カ月になる長女のおむつ代にする」と子煩悩ぶりも垣間見させた。
「キャピタリズム/マネーは踊る」はショウゲート配給で、12月5日から全国で公開。