トヨエツ最新作「必死剣鳥刺し」は“ハードボイルド時代劇”
2009年11月19日 05:04
同作は「隠し剣狐影抄」に収録の短編で、豊川が演じるのは独自に編み出した必勝の剣「鳥刺し」を使う剣豪・兼見三左エ門。政治にまで口を出し始め、悪影響を及ぼすようになった藩主の愛人を刺殺した事件を契機に、藩政を司る側が仕組んだ謀略に巻き込まれ、絶体絶命な状態に追い込まれていく姿を描く。
既にクランクインしており、茨城・山形・神奈川などで撮影を敢行。山形ロケでは、藤沢の出身地・鶴岡市の「旧風間家住宅丙申堂」や「庄内映画村オープンセット」が使用されている。「愛を乞う人」(98)でモントリオール映画祭国際批評家連盟賞を受賞した平山秀幸監督がメガホンをとり、池脇千鶴、吉川晃司、戸田菜穂、小日向文世、岸部一徳らが脇を固める。
藤沢の原作小説の映画化は、これまでに「たそがれ清兵衛」(02)を皮切りに北川景子主演作「花のあと」(10年3月13日公開)まであり、今回が7作目。豊川は、剣の達人でありながら生に繋がらない役どころについて「三左エ門は、不器用で融通がきかない岩のような男。運命を許容しているが、それに甘んじていない逃げない人間だと感じました。これまでの藤沢作品は特に意識せず、静寂と爆発の温度差を出せるように演じた」とコメントを寄せた。
映画は全編を通じてハードボイルド調に描かれ、激しい殺陣(たて)のシーンが繰り広げられる撮影は過酷を極めているという。豊川が考案した「鳥刺し」は、「遣い手が半ば死んでいる状態」でしか繰り出すことができない必殺技。平山監督は、クライマックスに壮絶な殺陣が控えていることを示唆し「ラストは、溜め込んだものを一気に爆発させるような、人と人が本当に命を懸けて斬り合うような激しいものになった。これまでの時代劇とはひと味もふた味も違うものになると思う」と自信のほどをうかがわせた。
「必死剣鳥刺し」は東映配給で、2010年夏から全国で公開予定。
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