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相武紗季、舞城王太郎原案「NECK」で映画初主演

2009年11月13日 05:55

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「胸キュンホラー」でフォーリンラブ!
「胸キュンホラー」でフォーリンラブ!

[映画.com ニュース] 相武紗季が、学歴・職歴非公表で知られる覆面作家の舞城王太郎が原案を手がける「NECK」で、映画初主演を果たすことが決まった。

同作は、“映像化に不向き”な作家として知られる舞城が、映像化を視野に入れて書き下ろしたオリジナルストーリー。「胸キュンホラー」という新ジャンルの同名作2本を完成させ、「同一モチーフのまったく別のストーリー」を映画と舞台で展開していく。

相武が演じるのは、“お化け”を作り出そうと独自の研究を続ける変わった大学生・真山杉奈役。映画は「茶の味」(04)や「ビートキッズ」(05)に出演しているが、主演に抜擢されたとあって「見た感じも白衣を着ていたり、髪型もちょっとイメージチェンジを図っています!」と意気込んでいる。ホラー作品は初挑戦となるが、「映画を見て怖がったり、笑ったり、杉奈と一緒に楽しんでもらえるような役にしたい」とコメントを寄せた。

子犬のような青年役で新境地
子犬のような青年役で新境地

また、杉奈に恋をする大学生には「ダイブ!!」「赤い糸」(ともに08)の溝端淳平を起用。杉奈の開発した「ネックマシーン」の“餌食”になる役どころについて、「マイペースな杉奈に恋をして、振り回されまくる子犬のような青年を演じます。単なるホラー映画ではなく、見た人が爽快さを感じたり笑ったりできる作品になると思います」と話している。

舞城は、03年に「阿修羅ガール」で第16回三島由紀夫賞を受賞。「好き好き大好き超愛してる。」が第131回(04年上半期)芥川賞候補作に選ばれたときは、選考委員の池澤夏樹山田詠美が絶賛する一方で、同じく選考委員の石原慎太郎東京都知事から「タイトルを見ただけでうんざりした」と批判されるなど話題多き作家だ。映像作品に本格参入となるが、「作家ひとりにはできない仕事が行われている現場で、困難と驚きが喜びと楽しみに変わり続けています」と期待をにじませた。また、「永遠の仔」「不機嫌なジーン」など多くのテレビドラマを手がけてきた白川士が劇場公開作品に監督として初挑戦する。

キャストは、ほかに栗山千明平岡祐太ら。11月3日にクランクインし、月末にクランクアップ予定。異なるストーリーの舞台版は、映画版に出演する溝端を物語の中心に据え、板尾創路鈴木浩介らとともに2010年2月12日から東京・青山円形劇場のステージに立つ。

「NECK」はアスミック・エース配給で、2010年夏に全国で公開。

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