「鴨川ホルモー」米リメイク権を「ゴースト」J・ザッカー監督が獲得
2009年10月17日 20:16
[映画.com ニュース] 本木克英監督、山田孝之主演の映画「鴨川ホルモー」の米リメイク権を、「ゴースト/ニューヨークの幻」のジェリー・ザッカー監督が獲得した。
「鴨川ホルモー」は、京都を舞台に正体不明のサークルに入部した大学生たちが、1000年にわたって伝承されてきた謎の祭り“ホルモー”に翻弄される姿を描くコメディ。体長約30センチの“オニ”を操るために様々なポーズや意味不明なオニ語を話すシーンが見どころで、4月18日に全国で公開された。
公開に先駆けて、3月19~22日に開催された第1回沖縄国際映画祭では、“Laugh & Peace”コンペティション部門の最高賞に当たるゴールデンシーサー賞を受賞。同映画祭で審査員を務めていたのがザッカー監督だ。同作を見て、奇想天外なストーリーにほれ込んだそうで、アメリカに帰国後もリメイク権獲得に向けて動いていたという。
ザッカー監督は、世界興収5億ドルを稼ぎ出した「ゴースト」があまりにも有名だが、それ以前はナンセンス・ギャグを連発するドタバタ劇やコメディ作品に定評があった。実兄とともに製作した「フライング・ハイ」シリーズや、「裸の銃を持つ男」シリーズも世に輩出している。
日本での配給である松竹によれば、現段階ではリメイク権を獲得しただけで、リメイク作の製作段階にまでは至っていない。同作の野地千秋プロデューサーは、「アメリカでオニの対戦が行われるのかと思うとわくわくします。ザッカー監督ならではの笑いを期待しています。やっぱりアイビーリーグ対抗戦ですかね!」と喜びのコメントを寄せた。古都・京都を舞台にした“純日本風”コメディが、ハリウッドでどのように進化するのかに注目が集まる。