「ターミネーター」製作会社破産で、シリーズの権利を55億円で売却へ
2009年10月1日 17:55
[映画.com ニュース] 今夏公開されたマックG監督、クリスチャン・ベール主演の超大作「ターミネーター4」を製作したハルシオン・ホールディング・グループが8月に破産法の適用を申請したのを受けて、現在同社が所有する「ターミネーター」シリーズの権利が売却される可能性が出てきた。米ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
ハルシオンの経営者であるデレク・アンダーソンとビクター・クビチェクは、07年に同シリーズの権利を2500万ドルで獲得し、「ターミネーター4」をプロデュースしたが、同作の興行成績が予想を下回る結果に終わったため資金繰りに行き詰まっていた。ファイナンシャルアドバイザーの提案により、破産を回避して再生をはかる唯一の方法として浮上したのが、「ターミネーター」シリーズの権利の一部または全部の売却だったようだ。同アドバイザーは、同権利の現在の価値を6000万ドル(約55億円)程度と見積もっている。
権利売却に関して、これから複数のスタジオや製作会社にコンタクトするとのことだが、すでに「ターミネーター4」の世界配給を手がけたソニー・ピクチャーズを含む数社からオファーを受けているという話もある。
そもそも「ターミネーター」シリーズの権利については、第1作が製作された84年以降、その所有者が転々としてきた経緯がある。第1作の権利は、製作したヘムデール・フィルムとジェームズ・キャメロン監督が50%ずつ所有していたが、キャメロン監督はその50%を同作のプロデューサーでのちに妻となるゲイル・アン・ハード(1985年に結婚/89年に離婚)にわずか1ドルで売却。その後90年にはカロルコ・ピクチャーズがヘムデールの持つ権利を1000万ドルで購入、「ターミネーター2」を製作するが、97年にはカロルコが倒産。同社は新たにC2ピクチャーズとして生まれ変わり、競売にかけられたカロルコ分の権利を800万ドル、ハードが所有する権利を700万ドルで取得して「ターミネーター」に関する権利を一括所有することになったが、前述の通り07年に新興プロデューサーだったアンダーソンとクビチェクに売却していた。
いずれにしても、「ターミネーター5」の話は当面なくなったと考えてよさそうだ。
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