ケガを乗り越えた松ケン、公開初日に感無量 「カムイ外伝」舞台挨拶
2009年9月22日 12:00
[映画.com ニュース] 白土三平の名作コミックを崔洋一監督が実写映画化した「カムイ外伝」が9月19日、公開初日を迎えた。メイン館となる東京・有楽町の丸の内ピカデリーでは、崔監督と主演の松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、佐藤浩市、小林薫、大後寿々花が舞台挨拶に立った。
「カムイ外伝」は、階級社会の最下層で育ち、忍びの世界に入ったカムイ(松山)が、掟に背いたことで組織に追われ苦闘する姿を描いた時代劇。松山は、激しいアクション・シーンが満載だった撮影時を振り返り、「自分のケガで撮影を中断させ、長い時間がかかってしまった。今日こうして公開できて本当にうれしいです」と感慨深い様子だった。松山との交際が報じられたヒロイン役の小雪は、ツーショットを避けるためか伊藤を挟む形で登壇。「(アクションは)初めての経験。年を重ねてから新しいことにチャレンジすることはいい経験です」と語った。
カムイを助けるサメ退治軍団の長・不動を演じた伊藤は、「松山さんは心身ともに大変そうで、僕も一応大変そうな顔をしていたけれど実はそれほどでもなかった」とひょうひょうとコメント。ベテラン勢の佐藤、小林は崔監督の鬼っぷりについて触れ、「現場で怒鳴り声が聞こえてこない日はなかった」(佐藤)、「(撮影で使った)魚のスズキに向かって『ちゃんと演技しろ!』と怒鳴っていた」(小林)とジョーク交じりに話した。
崔監督は、ケガや降板などトラブル続きだった本作がようやく公開されて感無量の面持ち。この日駆けつけた製作スタッフに礼を述べ、音楽を担当した岩代太郎を壇上に呼び寄せるなど、この日ばかりはご機嫌だった。