ポール・オースターの犬小説「ティンブクトゥ」が映画化
2009年9月15日 12:00
[映画.com ニュース] 現代アメリカ文学を代表する作家、ポール・オースターが99年に発表した長編小説「ティンブクトゥ」が映画化されることになったと、英エンパイア誌が報じた。
レイクショア・エンターテインメントが同作の映画化権を取得したもので、TVシリーズ「TVキャスター/マーフィ・ブラウン」のクリエイターで、メグ・ライアン主演のアンサンブル・コメディ「The Women」(08)を手がけたダイアン・イングリッシュが監督と脚色にあたる。
「ティンブクトゥ」の主人公は、犬のミスター・ボーンズ。ホームレス詩人のウィリーに飼われ、彼に先立たれたボーンズの視点から描かれた犬目線小説だ。
オースターの長編小説はほかに、「偶然の音楽」がフィリップ・ハース監督によって93年に映画化されている。また、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された短編「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」をモチーフにしたウェイン・ワン監督の「スモーク」(95)や、そこから派生した「ブルー・イン・ザ・フェイス」(95)ではオースター自身も脚本や共同演出を手がけ、98年にはハーベイ・カイテルとミラ・ソルビノ主演の「ルル・オン・ザ・ブリッジ」で映画監督業にも進出した。