松田翔太、現代の若者像を体現。「ゲルマニウムの夜」大森監督新作が公開
2009年9月14日 12:00

[映画.com ニュース] 松田翔太の主演作で、「ゲルマニウムの夜」(05)で注目された大森立嗣監督の最新作「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」が公開されることが分かった。
松田が演じるのは、孤児院育ちの青年ケンタ。孤児院で兄弟のように育ったジュンとともに、解体現場で電動ブレーカーを使いひたすら壁を壊す「はつり」という仕事をこなす日々を送っていたが、中卒の2人がやっと得たその職も、賃金は安く、労働条件は過酷。さらに陰惨ないじめも絶えない現実に行き場のない苛立ちを積もらせた2人は、ある日、希望と自由を求めて、ケンタの実の兄がいるという北を目指して旅に出るが……。
漫画やアニメ、小説などの原作モノの映画化が相次ぐ中、本作は大森監督によるオリジナル脚本。俳優・大森南朋の兄で、長編監督デビュー作「ゲルマニウムの夜」が第59回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に出品されるなど、高い評価を受けた大森監督が、現代の日本社会を生きる若者の等身大の姿を描く青春劇だ。ジュン役を「蛇にピアス」の高良健吾、タイトルに含まれているカヨちゃんという人物を、奥田瑛二の娘として知られる安藤サクラが演じるほか、宮崎将、柄本佑、洞口依子、多部未華子、美保純、山本政志が共演する。
10年初夏、リトルモア配給で新宿ピカデリー、ユーロスペースほかにて全国公開。また、今年11月21日から開催の第10回東京フィルメックスで特別招待作品として上映されることも決定している。
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