「指輪」をめぐる原作者側とスタジオ側の裁判が、電撃的和解!
2009年9月11日 12:00

[映画.com ニュース] 「指輪物語」の原作者J・R・R・トールキンの遺産管理慈善団体トールキン・トラストと出版社ハーパー・コリンズ社が、映画「ロード・オブ・ザ・リング」を製作したニューライン・シネマに対して、映画収益金の7.5%が支払われていないとして係争中だった裁判が、電撃的和解によって決着した。
映画「LOTR」3部作の総収益は、60億ドルにも及ぶと言われている。英ガーディアン紙によると、トールキン側は1.5億ドル~2.2億ドルの間と見られる補償金と、ニューラインを吸収合併したワーナー・ブラザースが製作に取りかかっていた映画「ホビットの冒険」の製作中止を、昨年、ロサンゼルス高等裁判所に求めていた。
今回、裁判が終結したことについて、J・R・R・トールキンの長男クリストファー・トールキンは、「法的手段が必要とされたことは残念ですが、そのおかげでトールキン・トラストが正当な権利を得られる形で係争が決着したことをうれしく思います。私たちは、ニューラインが『ホビットの冒険』の製作に邁進できるものと理解しています」と声明を発表。
一方で、ニューラインを吸収したワーナー社長兼最高執行責任者アラン・ホーンも、「私たちはトールキンの原作が映画の成功に寄与した功績を高く評価しており、訴訟問題が解決したことをたいへん喜ばしく思っています。今後もともに満足のいく作品を製作し、有益な関係を築いていきたいと思っています」と声明を発表した。
具体的な補償金の金額や合意内容について詳細は明らかにされていないが、これにより「ホビットの冒険」の製作者ピーター・ジャクソンと監督ギレルモ・デル・トロは、原作者側からのお墨付きを得て、何の障壁もなく製作に取り組めることになった。
「LOTR」3部作のプリクエル(前章)となる「ホビットの冒険」は、ガンダルフ役のイアン・マッケラン、ゴラム役のアンディ・サーキス、エルロンド役のヒューゴ・ウィービングが、3部作に引き続いて出演予定。前後編の2部作で、前編は2011年、後編は2012年に公開される。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
感情ぐっちゃぐちゃになる超オススメ作!
【イカれた映画を紹介するぜ】些細なことで人生詰んだ…どうにかなるほどの強刺激
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
年末年始は爆発・秒殺・脱獄・名作!!
【全部無料の神企画】今年もやるぞ!ストレス爆散!!劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー