ガイ・リッチー版「シャーロック・ホームズ」はゲイ映画?主役2人が意味深発言
2009年8月6日 12:00
[映画.com ニュース] 今年のクリスマスに全米公開が予定されるガイ・リッチー監督版「シャーロック・ホームズ」にホームズ役で主演するロバート・ダウニー・Jr.と、相棒のワトソン博士役のジュード・ロウが、2人の関係について何やら意味深な発言をしている。
米ニューヨーク・ポスト紙が報じたもので、それによると、ホームズとワトソンは同じベッドの上で眠り、汗だくで絡み合ったりするらしいのだ。ダウニー・Jr.が「2人はルームメイトなんだ。ベッドは1つで、その上でしょっちゅうレスリングの真似事をする。なかなか格好いいよ」と言えば、ロウも、「ガイは、ホームズとワトソンという、それぞれに複雑な2人の男の関係に焦点を当てた映画を作ろうとしている」と、2人の特別な関係を匂わせる。
しかし、これには首をかしげる向きも多いようだ。映画評論家のマイケル・メドベドは、ダウニー・Jr.とロウは単にふざけているか、あえて論争を巻き起こそうとしているのではないかと指摘する。「ストレートの俳優が同性愛者を演じるところを見たいと思う人の数はそう多くない。もしホームズとワトソンをゲイに仕立てあげたら、興行的に失敗するだろうことを彼らだって分かっているはずだ。まずストレートの男は見に行かないし、女性たちにとってもこの2人のラブシーンがそう魅力的に映るとは思えない」
また、「シャーロック・ホームズ・ジャーナル」誌の編集者、ロジャー・ジョンソンは、コナン・ドイルの原作を読むかぎりでは、そこに同性愛の匂いは感じられないという。「ワトソンはプレイボーイだが、妻に対しては誠実な夫だ。そしてホームズは、基本的にセックスに興味のない男なんだ。相手が女だろうと男だろうとね」