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三谷幸喜、念願の人形劇に「新しい大河のつもり」。「新・三銃士」会見

2009年7月23日 16:52

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大河並の気合いで挑む人形劇
大河並の気合いで挑む人形劇
(C)文化通信

[映画.com ニュース] 人気脚本家・三谷幸喜が脚色を手がけ、NHK教育で10月スタートする連続人形活劇「新・三銃士」の会見が7月22日、都内で行われた。念願だったという人形劇の仕事に、三谷は並々ならぬ意気込みを語った。

かつて「ひょっこりひょうたん島」(64~69年)などが大人気となったNHKの連続テレビ人形劇を、「平家物語」(93~95年)以来、14年ぶりに制作。子どもの頃からその大ファンという三谷は「いつかNHKで人形劇がやるのが夢だった。まあ、大河(ドラマ)のときも言ったけど」とジョークを交えながら、「新しい大河(ドラマ)を書くくらいのつもりで書いている」と力を込めた。

同番組は、フランスの作家・アレクサンドル・デュマの有名な冒険活劇「三銃士」を人形劇化。立派な銃士になることを夢見る主人公ダルタニアンや3人の英雄銃士といった登場人物を、三谷が独特のユーモアとウィットに富んだ人間描写で描きだす。

仲間が揃って終わった「新八犬伝」(73~75年)の続きを、「三銃士」に重ねているという三谷。「前半は原作に忠実に。後半は自分なりの決着をつけたい」と構想を明かし、「どんなことも人形で具現化してくれるスタッフと良い意味でのせめぎ合いを楽しんでいる」と笑顔で話した。

また、ファッション業界や音楽業界と幅広く活躍するデザイナー・井上文太による人形デザインが初めて披露された。三谷と同様、この仕事が念願だったという井上は「 “流行り”では作っていない。出来上がりにうるっときた」と渾身のデザインに自信。普段のドラマや映画と違い、キャスト(人形)を作ることから携わった三谷は「今までで一番思い通りのキャスティング」と満足げだった。

声優は、戸田恵子山寺宏一江原正士高木渉らベテランに加え、池松壮亮貫地谷しほり瀬戸カトリーヌら若手も参加。語りは、お笑いコンビ・爆笑問題田中裕二。エンディングテーマは平井堅の「一人じゃない」で、作詞は三谷が手がけている。

NHK教育テレビで10月12日より放送開始。10月23日まで月~金曜に放送し、以降10月30日から来年5月28日まで毎週金曜に週1回放送(20分×全40話)。時間はいずれも18時から。(映画.com×文化通信.com)

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