サム・ペキンパー監督の問題作「わらの犬」リメイク版のキャストが決定!
2009年7月17日 12:00
[映画.com ニュース] バイオレンスの巨匠、サム・ペキンパー監督の71年の傑作「わらの犬」のリメイク版が進行中だ。
「ザ・コンテンダー」のロッド・ルーリー監督がリメイクするもので、8月の撮影開始を前に、すでに発表されていた主演のジェームズ・マースデン(「魔法にかけられて」)に加えて、ケイト・ボスワース(「ラスベガスをぶっつぶせ」)とアレクサンダー・スカースガード(「マンマ・ミーア!」のステラン・スカースガードの息子)の出演が決まったと米バラエティ誌が報じた。
オリジナル版では、ダスティン・ホフマン扮する若き数学者デビッドとその妻(スーザン・ジョージ)が、暴力が横行するアメリカを逃れ、静けさを求めて妻の故郷であるイギリスの田舎町に引っ越す。しかし、そこも安住の地にはほど遠く、村人たちからさまざまな嫌がらせを受けることになり、やがて平和主義を標榜していた気弱なデビッドが自らの内に潜む暴力性に目覚めていくというストーリー。71年の公開当時、その過激な内容が一大センセーションを巻き起こした。
リメイク版では、ハリウッドの脚本家(マースデン)と女優の妻(ボスワース)が、妻の故郷のミシシッピ州に引っ越すという設定になっている。スカースガードは、ボスワースの高校時代の恋人を演じる。かつては花形フットボール選手だったが、今では田舎でくすぶっており、里帰りしたボスワースに接触してかつての栄光を取り戻そうとするという設定で、おそらくこの人物が何かしらの不穏の種となりそうだ。