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マイケル・ムーアが「100年に一度の不況」に切り込む最新作、12月公開決定

2009年7月10日 12:00

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今回もムーア流の皮肉がたっぷり
今回もムーア流の皮肉がたっぷり
(C)Front Street Productions, LLC.

[映画.com ニュース] 「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」「シッコ」と、新作を発表するたびに注目を集めるドキュメンタリー作家、マイケル・ムーアの最新作「Capitalism: A Love Story(原題)」が10月2日の全米公開に続き、ショウゲートの配給で12月に日本公開されることが決定した。

タイトルを訳すると「資本主義:ある愛の物語」となるが、今回ムーアが切り込んだテーマは「経済問題」。

「100年に一度の大不況」と言われ、ムーアが監督デビュー作「ロジャー&ミー」(89)で「アポなし突撃取材」を行ったGM(ゼネラル・モーターズ)も破綻した09年、巨大になり過ぎた企業の支配力と利益追求の姿勢が、アメリカのみならず世界中の人々に、いかに壊滅的な影響を与えるかを描き出すという。最新作の企画を進めていくうちに、経済危機にフォーカスしていったムーアは、今年2月にはウォール街や金融業界で働く人々に、「自ら名乗り出て、あなたが知っていることを皆で共有しよう。ヒーローになって、アメリカの歴史最大の詐欺行為を暴露することに手を貸して欲しい」と呼びかけたそうだ。

一方、気になるのが「A Love Story」という副題。ムーアは「そろそろ“恋愛映画”を作ろうと思ったんだ。完璧なデートムービーになるよ」と語っているが、どうやら資本主義をムーア流に皮肉ったタイトルであるらしい。「この映画では、欲望、情熱、ロマンス、そして毎日解雇されている1万4000人の人々が描かれている。これは禁じられた愛であり、誰もその名前を口にしようとはしないが、もう言ってしまえばいい。『それが資本主義なんだ!』とね」

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