キーラ・ナイトレイがDV被害者に!反DVキャンペーンで体当たり演技を披露
2009年4月6日 12:00
[映画.com ニュース] キーラ・ナイトレイが出演した反DV(ドメスティック・バイオレンス)キャンペーン広告がイギリスで公開され、DV被害者に扮したナイトレイの迫真の演技が話題を呼んでいる。
英チャリティ団体「ウィメンズ・エイド」が製作した約2分間の映像で、演出をナイトレイ主演映画「つぐない」のジョー・ライト監督が手がけている。女優という設定のナイトレイが撮影を終えて帰宅すると、待っていた恋人の男から共演者との関係を問いつめられ、殴る蹴るの暴力を受けるという内容。映像の最後には、「毎週2人の女性がDVで命を落としています」のテロップが入る。
このキャンペーンの意図に賛同したナイトレイとライト監督ともに無償で製作に参加したとのことで、ナイトレイは、「DVは社会のいたるところに存在しているはずなのに、それについて語られる機会が少なすぎる。だからこそ、ぜひこの企画に参加したかった」とコメントしている。
4月6日からイギリス国内の映画館での上映やTV放映が予定されているが、ナイトレイが激しい暴力を受ける様子がかなり生々しく描写されているため、「過激すぎる」といった意見もあるようだ。逆に、実際のDVの問題は身体的な暴力に限らず、精神的な支配による部分も大きいにもかかわらず、それが描かれていないといった指摘も。いずれにしても、DV啓発のために体当たりの演技を見せたナイトレイの勇気には、共通して称賛の声が寄せられている。