沖縄国際映画祭ゴールデンシーサー賞は「鴨川ホルモー」が受賞
2009年3月23日 12:00
[映画.com ニュース] 3月19日から4日間にわたって沖縄・北谷町のアメリカンビレッジにて開催されていた沖縄国際映画祭が22日に閉幕。“Laugh&Peace”コンペティション部門のグランプリにあたるゴールデンシーサー賞(賞金500万円)には、本木克英監督の青春コメディ「鴨川ホルモー」が輝いた。
沖縄国際映画祭は、吉本興業などが“Laugh&Peace”をコンセプトに今年から始めた新しい映画祭。コメディ作品8本がグランプリを競い合う“Laugh&Peace”コンペティション部門、吉本芸人が監督を務めた作品を上映する特別枠“YOSHIMOTO SPECIAL PRESENTATION”(長編4本、短編100本)など、コメディ映画を中心に4日間で計153作品が上映され、映画祭期間中の会場には約11万人が来場した。
記念すべき第1回のゴールデンシーサー賞受賞作「鴨川ホルモー」は、「鹿男あをによし」で知られる万城目学の同名小説を原作に、“オニ”を使った謎の祭り“ホルモー”を行うサークルに入部した京大生たちの青春の日々を最新VFXを駆使して綴った作品。山田孝之、栗山千明らの主演作で、GWの4月18日より公開される。
釜山国際映画祭ディレクターを務めてきた本映画祭の審査委員長キム・ドンホ氏から、重さ約7キロもあるゴールデンシーサーをかたどったトロフィーを受け取った本木監督は「信じられない。この映画は約1年前から京都の映画の職人スタッフと、日本の映画の最先端のVFXスタッフと力を合わせて作ってきました。青春の愚かさ、若さを思いっきり元気よく作ろうということで、やっと完成にこぎ着け、こんな賞までいただいてしまいました。約200人のスタッフ・キャストと喜びを分かち合いたい」と、感無量の面持ちで受賞の喜びを語った。
その他、韓国のキム・ソンウク監督によるコメディ「Unstoppable Marriage」が、来場者の投票で決まる観客賞の“海人賞(うみんちゅしょう)”を受賞した。吉本興業によると、来年の日程はまだ決定していないが、第2回の開催も予定しているという。主な結果は以下の通り。