アン・リー監督が、英ブッカー賞「パイの物語」を映画化か?
2009年2月20日 12:00

[映画.com ニュース] 「ブロークバック・マウンテン」「ラスト、コーション」のアン・リー監督が、2002年度英ブッカー賞受賞のヤン・マーテルによるベストセラー冒険小説「パイの物語」(原題「Life of Pi」)の映画化プロジェクトの監督に決まりそうだ。
原作小説は、1977年にインドのマドラスからカナダのモントリオールへ向け出航した貨物船が、太平洋上で嵐に巻き込まれ、救命ボートに乗った16歳の少年パイ・パテルとシマウマ、オランウータン、ハイエナ、トラたちの命懸けの漂流生活が始まるというストーリー。
これまで、M・ナイト・シャマラン監督(「シックス・センス」)、ジャン=ピエール・ジュネ監督(「アメリ」)といった映画作家たちが映画化を切望した題材だ。
この映画化の背景について、米LAウィークリー紙のコラムニスト、ニッキ・フィンケは、アカデミー作品賞大本命になっているダニー・ボイル監督作「スラムドッグ$ミリオネア」の大成功があると断言している。ハリウッドは「次のインドの物語の鉱脈」を探しているというのだ。
同作は、「マーリー/世界一おバカな犬が教えてくれたこと」のギル・ネッターがプロデューサーを務め、20世紀フォックスのインディーズレーベル、フォックス2000で製作される。
多忙なアン・リー監督は、リーブ・シュレイバー&エミール・ハーシュ共演のコメディ「テイキング・ウッドストック(Taking Woodstock)」が8月全米公開、仏劇作家ジャン・デルの戯曲の映画化となる「ア・リトル・ゲーム(A Little Game)」が年末に公開予定。
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