「騒音おばさんのような人々の群像劇」。「ララピポ」監督が語る
2009年2月6日 12:00

[映画.com ニュース] 直木賞作家・奥田英朗の同名小説を、「パコと魔法の絵本」の中島哲也脚本で映画化した「ララピポ」が、間もなく公開を迎える。本作で長編デビューを果たした宮野雅之監督に話を聞いた。
タイトルの「ララピポ」は“a lot of people”をカタカナ読みしたもので、風俗専門のスカウトマン(成宮寛貴)、アニメ声優希望のデブ専AV女優(村上知子)、スカウトマンとの関係にハマり堕ちていく元OL(中村ゆり)、対人恐怖症の高学歴フリーライター(皆川猿時)、自分がヒーローだと妄想するカラオケ店員(吉村崇)、ゴミ屋敷の主婦にして淫乱熟女(濱田マリ)という“負け犬”6人の人間模様を描く。
現代社会の負の部分が映し出されている本作だが、「暗い内容をどうお客さんに楽しんでもらえるかを一番意識した」という宮野監督の手によって、ポップな音楽と映像で紡がれた群像コメディに仕上がっている。また、余談ではあるが、この映画をきっかけに村上が電撃結婚したことを皮切りに、同じく出演者のインリン・オブ・ジョイトイが入籍、さらに濱田が再婚するなど、物語とは裏腹にめでたいニュースが続いたことでも話題となった。

物語の主軸となる軽薄なスカウトマン栗野を演じた成宮は、「栗野役には感情移入できる」と出演を快諾したそうで、監督も「成宮君のキャスティングはベストでした。とにかくキラキラしたキャラクターを演じてもらったのですが、栗野役は彼自身から出てくるものが多かった」と新境地を開いた成宮を称えた。
そんな栗野をはじめとした登場人物たちについて、「“騒音おばさん”のようなTVのワイドショーに出てくる人々」と表現する監督。「世間は彼らのことを善か悪かでしか評価しませんが、彼らだっていろんなことを考え、苦しみながら生きていると思うんです。もちろん隣に住んでたら嫌ですけど(笑)」と語り、「この映画を楽しむ人もいれば身につまされる人もいるでしょう。生きることは大変だけど、生きていくことの楽しさを感じてほしい」とメッセージを送った。
「ララピポ」は2月7日より全国公開
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