竹内&阿部“バチスタ”コンビが会見。「ジェネラル・ルージュの凱旋」
2009年2月2日 12:00
[映画.com ニュース] 08年に公開され大ヒットを記録した「チーム・バチスタの栄光」の続編「ジェネラル・ルージュの凱旋」。昨年12月27日にクランクアップした同作の製作報告会見が、1月30日、東京・成城の東宝スタジオにて行われ、竹内結子と阿部寛をはじめ、堺雅人、高嶋政伸、山本太郎、貫地谷しほり、中村義洋監督が出席した。
同作は、現役医師・海堂尊のベストセラー“田口&白鳥”シリーズの3作目を映画化したもの。“ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)”の異名を持つ東城大学付属病院救命救急センター長・速水(堺)にかけられた収賄疑惑を巡り、心療内科医・田口(竹内)と厚生労働省の役人・白鳥(阿部)のコンビが再び真相解明に挑む。
前作に続き主演を務める竹内は、開口一番に「いまアンジーとブラピのファミリーが来日しているらしくて……私も見に行きたかった(笑)」とミーハーな一面を覗かせつつも、約1年ぶりに演じた田口役について「阿部さんや監督とお話するうちに、自然に(役柄に)戻っていけた」と振り返った。一方の阿部も「最近は真面目な役が多かったので、久しぶりにストレス解消できた。前作よりさらに骨太で社会派の良い作品になった」と自信をのぞかせた。
本作は近年社会問題化している救急医療の問題にも鋭く切り込んだ内容になっており、中村監督は「実際の救命救急医に取材する中で、原作は全然ウソをついていないことが分かった。映画を見て『ホントかよ?』と思うかもしれませんが、全部本当なんです」と訴えかけた。救命救急医役に挑んだ堺も、役作りのために実際の医師と接する中で多くのことを学んだようで、「彼らが持つ熱い部分や、現在の救命救急医療に対する危機感を、速水役を通してフィルムに叩きつけたかった。僕たちが聖職者として見てしまう医者も、実際は生身の人間。我々と同じ目線で医者を体感できたのが、自分にとって大きな財産になった」と満足げに話した。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」は3月7日より公開。