劇場公開日 2009年3月7日

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ジェネラル・ルージュの凱旋 : インタビュー

2009年3月6日更新

チーム・バチスタの栄光」(08)に続き、現役医師・海堂尊のベストセラー小説“田口&白鳥”シリーズの3作目を映画化した「ジェネラル・ルージュの凱旋」がいよいよ公開される。今回は、“ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)”の異名を持つ東城大学付属病院救命救急センター長・速水(堺雅人)にかけられた収賄疑惑を巡って、田口&白鳥が調査に乗り出すというストーリー。前作に引き続き、主人公・田口公子を演じた竹内結子に話を聞いた。(取材・文:編集部/撮影:堀弥生)

竹内結子 インタビュー
「白鳥に対して田口に免疫力がついたのを感じました」

前作とはまた違った田口公子を演じた竹内結子
前作とはまた違った田口公子を演じた竹内結子

――「バチスタ」のときよりも原作から離れた作品となっていましたが、人気シリーズの続編が作られることになり、撮影を終えて今どんなお気持ちですか?

「同じ役を演じるのは初めてのことだったので逆に新鮮でした。どうなるのかなという楽しみもあり、『パート2がパート1を超えるのは難しい』という話を聞いていたので、少し心配でもありましたが、、脚本を読んだら面白いと素直に思いました」

――撮影に入って“田口公子”の感覚が戻ってきたと感じたのはいつですか?

「阿部寛さん扮する白鳥が登場してからですね。クランクインから2週間後ぐらいで、映画同様に白鳥が病院に運ばれてくるシーンだったのですが、『来たー!』と思いました(笑)。そして白鳥と会話を重ねていくうちに、『そういえば白鳥さんはこういう人だったから仕方ない』という感じで、田口に免疫力がついていることに気づきました。田口が前作より強くなってるなと実感したとき、また戻ってきたんだなと思いました」

――田口&白鳥コンビのやりとりが前作よりかなりコミカルになっていますが、阿部さんとの共演エピソードは?

「阿部さんも田口が強くなったことに気づき、だったらもっと苛めてやると思われたそうです。例えば田口が良かれと思ってやったことに『すっこんでろぉ!』と怒鳴ったりとか(笑)。しかも、監督はその気持ちをシーンの本番直前に仕込むんです。怒鳴られるクロスワードのシーンも、私は監督から『田口はクロスワードが好きで仕方ないので、白鳥さん何やってるのよ~ぐらいの気持ちで演じて』と言われたんです。逆に阿部さんには『白鳥は世話焼き女房のような田口にイラつくので、張りのある声で全否定してください』というような指示だったそうで。それで本来あった『引っ込んでろ』のセリフが『すっこんでろぉ!』になったんです(笑)」

――そうやって全否定されるのも2回目ということで、楽しめた部分もあったのでしょうか?

思わぬ再会を果たした田口と白鳥 その関係には変化が?
思わぬ再会を果たした田口と白鳥 その関係には変化が?

「そうですね。田口って周りから苛められつつも、それを受け入れられる強さがあるのかなと思うんです。油断してついポロリと本音をこぼしたり、何か話をしに来たりっていうのは、白鳥さんでは確実にできないことですよね。だからそれは田口としての私の強みでしたね。逆に白鳥さんは、相手のカサブタをむしり取るくらいの非情さで人を追い詰めるんですよね。神経を逆なでするだけしておいて、イラッとしたときについ出てしまう本音を吐き出させる。

そうやってお互い自分にはないアプローチで答えに近づいていくのだから、このコンビを否定してはいけないのかなとは思っています。でもどちらかと言えば嫌でしたね。私はストレスが溜まるのに、阿部さんは気持ちよかったと言ってましたから(笑)」

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インタビュー2 ~竹内結子が「ジェネラル・ルージュの凱旋」の魅力を語る(2)
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