エメリッヒ監督がアシモフのSF名作「ファウンデーション」を映画化
2009年1月19日 12:00
[映画.com ニュース] 昨年夏からSF作家アイザック・アシモフ(1992年没)の「ファウンデーション」3部作の映画化権の争奪戦が映画会社3社によって繰り広げられていたが、1月15日、「インデペンデンス・デイ」「ゴジラ」「デイ・アフター・トゥモロー」で知られる“ディザスター映画の巨匠”ローランド・エメリッヒ監督とコロンビア映画によってその映画化権が落札されたと発表された。その敗れた競合相手は、映画化権に最初に目をつけた20世紀フォックスや、アレックス・プロヤス監督(「アイ、ロボット」)を立てたワーナー・ブラザースがいたという。
「ファウンデーション」シリーズは、「アイ、ロボット」の原作者として知られるアシモフが1942年から発表した代表作。日本では「銀河帝国の興亡」や「銀河帝国興亡史」というタイトルでも知られるシリーズは全7作から成り、初期の3部作が取得された。
物語は、1万2000年にわたる銀河帝国の衰退後、新たな第2銀河帝国の核になるため設立された“第1ファウンデーション”のメンバーを軸に描いた大河ストーリー。銀河系の端の惑星ターミナスに追放された銀河百科事典編集者の集団である彼らが、降りかかる困難を克服していくなかで銀河の覇者へと成長していく。
その3部作を取得したコロンビア映画は、それを1本のSF映画にするのか、3部作として構築していくのか明言していないが、最近はこけおどしのVFXばかりに専念しているエメリッヒ監督の力量で、アシモフの壮大な原作世界をちゃんと映画化できるのかが心配なところだ。カナダの映画サイトTwitchはこのニュースを、「ああ、アイザック、あなたが亡くなっていて、この映画を見ないで済むことがせめてもの救いです」というタイトルを付け、大きな落胆をもって報じている。

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