結末はいかに?バズ・ラーマン監督作「オーストラリア」豪プレミア
2008年11月19日 12:00

[映画.com ニュース] ニコール・キッドマン&ヒュー・ジャックマンというオーストラリアトップスター共演で話題を集める、バズ・ラーマン監督のエピック・アドベンチャー・ロマンス超大作「オーストラリア」のワールドプレミアが、11月18日、地元シドニー現代美術館(MOCA)にて行われ、世界初お披露目された。南半球のシドニーは初夏とあって、キッドマンは肩を出した白いドレス姿、ジャックマンもノーネクタイのグレーのスーツ姿。実はこの2人、ニューヨークでは同じ集合住宅に住むという私生活でも大の仲良しで、その日は終始笑顔だった。
同作は、第2次大戦前夜を舞台に、オーストラリアの牧場を遺産として引き継いだ英国人貴族の未亡人(キッドマン)と、彼女に雇われ、牛を大移動(キャトルドライブ)させる現地の野性的なカウボーイ(ジャックマン)との激しい愛を描く、一大スペクタクル。
公開前から「風と共に去りぬ」や「タイタニック」に匹敵する恋愛大作として、結末がどうなるのか注目されていたが、最終編集権を持つラーマン監督本人が13日、地元の豪シドニー・モーニング・ヘラルド紙にこう答えている。
「私の中で結末をどうするか、いつも葛藤があった。『タイタニック』の結末もあるし、『風と共に去りぬ』の結末もある。でも、どちらも選択しなかった」と語ったラーマン監督は、3カ月前から用意していたという“第3のエンディング”にしたそうだ。「明解なエンディングだ。映画『オーストラリア』が出す答えは、私の実人生において求めているもので、感じたいと思っている感情でもある。完璧にパーソナルなものだよ」
なお、上映時間は2時間45分らしい。ジョーク混じりに「エンドクレジットが延々と1時間20分も流れるんだ。なぜかというと、オーストラリアにいる全員が出ているからさ」と語ったラーマン監督だが、総製作費100億ドルのうちの40%を豪政府が負担したという同作は忘れられない体験だったようで、「エピックな経験だったし、人生を激変させるような、とても挑戦しがいのある作品だった」と語っている。

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