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ゾンビ映画の父ジョージ・A・ロメロ、「ゾンビが走るのは解せないよ(笑)」

2008年11月14日 12:00

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究極は“自分・オブ・ザ・デッド”?
究極は“自分・オブ・ザ・デッド”?

[映画.com ニュース] 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/ゾンビ誕生」(68)、「ゾンビ」(78)、「死霊のえじき」(85)の3部作で“ゾンビ映画”というジャンルを確立したジョージ・A・ロメロ監督。「ナイト・オブ~」から40年がたち、68歳となったいまも創作意欲は衰えず、登場人物による主観撮影映像を用いた新たなゾンビ映画「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」(11月15日公開)を完成させた。

ダイアリー・オブ・ザ・デッド」は、“世界各地で死者が蘇り、人々を襲っている”という報道を聞いた学生たちが、真実を記録するためにカメラを回し、惨劇を目の当たりにするさまを描いた一作。前作「ランド・オブ・ザ・デッド」に比較して予算も少なく、キャストも無名の俳優を起用した本作についてロメロ監督は、「原点に戻したかった」と話す。

「一番最初の作品は、素人たちがゲリラ撮影した小さな映画だった。僕自身にまだ当時のスタミナが残っているかどうか知りたかったし、またゲリラ撮影をしてみたくなったんだ。そして、僕と同じ思いの友人が勢ぞろいしてくれて、本当に68年当時の我々を思い出したよ」

根強いゾンビ人気に多大な影響を与えているはずのロメロだが、自身は「映画のせいではないだろうね。ビデオゲームや漫画の影響だろう」と語る。「だって、実際にゾンビ映画ってそうないんじゃないかな。『28日後...』(ダニー・ボイル監督)はゾンビ映画じゃないから許せるが、『ゾンビ』のリメイク版(『ドーン・オブ・ザ・デッド』)でゾンビが走るのは解せないよ。まあ、リメイクで儲かったけどね(笑)」

続編の噂もあるが、ロメロ自身も「もちろん、考えている」とうれしそうに語る。

「問題は僕の寿命(笑)。そして次に何をやりたいかだ。あと3~4本は映画を作りたいけど、どんな映画にしたいかはまだ分からない。でも、新作を撮ることに関して、僕の答えはいつも“イエス”だ。ジャンルにもこだわらないけど、ついあるジャンルに食指が動いてしまう。最後に“オブ・ザ・デッド”が付くタイトルの映画にね(笑)」

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