落ち目のバン・ダムが強盗犯に?新作で捨て身の自分イジリ
2008年11月5日 12:00
[映画.com ニュース] 「タイムコップ」「サドン・デス」などのヒット作で90年代のアクション映画シーンを牽引し、「ハード・ターゲット」で香港のアクション監督ジョン・ウーをハリウッドに招いた男としても知られるジャン=クロード・バン・ダムが、新作「その男ヴァン・ダム」で捨て身とも言える新境地を見せている。
同作でバン・ダムが演じるのはなんと、“落ち目の自分自身”。48歳となってアクションは肉体的にもつらくなり、出演作も評価がパッとせず、軒並みビデオストレート(映画館で上映されずにビデオ化)になるというトホホ状態。さらに、復活を期したアクション大作では、スティーブン・セガールに役を奪われ、私生活では最愛の愛娘からも見放され、別れた妻とその親権を争っている真っ最中という設定。そんな彼が裁判のための現金を引き出しにいった郵便局で強盗犯に遭遇してしまい、周囲から犯人に間違われてしまうことから物語が動き出すメタフィクション・コメディだ。
製作総指揮も務めるバン・ダムの必死さは、今年のカンヌ国際映画祭とトロント国際映画祭でも話題となったが、日本公開直前の12月上旬に、6年ぶりの来日が予定されている(重病にかかったペットの子犬の看病のため、PR活動をすべてキャンセルするという噂もある)。「その男ヴァン・ダム」は、12月27日よりシネマライズ他にて全国順次ロードショー。