押井守の原案・脚本で、長編劇場アニメ「宮本武蔵」製作決定
2008年10月16日 12:00
[映画.com ニュース] 「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」がベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品されて話題となった押井守監督が原案・脚本を手がけ、宮本武蔵の生きざまを描く劇場アニメーション「宮本武蔵/双剣に馳せる夢」の製作が決定した。
これまでSF作品のイメージが強い押井監督だが、今年は“チャンバラ”を描く実写オムニバス「斬/KILL」(12月6日公開)も手がけ、さらには剣豪・宮本武蔵を題材に時代劇の原案・脚本に挑む。本作では、武蔵の記した「五輪書」を新解釈で表現し、真実の宮本武蔵像に肉迫。武蔵の数々のライバルとの合戦やその人生を、ハイクオリティなアニメーションで描くという。
「機動警察パトレイバー」「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」など押井作品を支えるプロダクションI.Gが本作でもアニメーション制作を担当。監督は「攻殻機動隊」「イノセンス」「スカイ・クロラ」などで押井作品の演出を手がけた西久保瑞穂が務め、キャラクターデザインには「キル・ビル」アニメパートの監督を務めた中澤一登など、押井やI.G作品で常連の強力スタッフが結集する。
武蔵といえば、アカデミー外国語映画賞を受賞した稲垣浩監督・三船敏郎主演の「宮本武蔵」(54)ほか、これまで多数の映画、ドラマ、小説で描かれてきた人物。その剣豪の姿を、押井守がどのように解釈し、描き出すのか。09年初夏、ポニーキャニオン配給で公開。